絵葉書の年代

絵葉書の発行された年代を知るにはどのような方法があるのでしょうか。

絵葉書自体に年代が書かれていない事が多くあり、押印から推測することもできますが、印刷年代と押印時期がずれている場合もあるので宛名面を参考にするのが一番確実と考えられています。

明治33(1900)に私製葉書が許可された時宛名面に私信を書く事が禁じられていました。そのため、明治40年に私信が許可されるまでは宛名面に線がありません。

当初は絵画や文面は裏面に書き、宛名面に記入できるのは宛先と発信者の住所氏名だけでした。明治40(1907)に宛名面のした3分の1,大正7(1918)には2分の1まで通信文を記入する事ができるようになりました。

 明治38年〜明治40年

 明治40年〜大正7年

 大正7年〜昭和8年

 宛名面上端の表示が「郵便はかき」から「郵便はがき」と濁点つきになったのは昭和8年(1933からで、こうした変化である程度の作成年度判定に役立ちます。

また、貼ってある切手の値段でも推測できます。当初、明治33年切手代は15厘でした。昭和122銭になり、19年に3銭、205銭、2115銭、2250銭、232円、265円と戦後急激なインフレになっていることもわかります。