宝暦札 宝暦4年(1754)

 享保札の期限(25年)が切れる宝暦4年(1754)にこの宝暦札が発行されました。
 札場は鳥取仕掛出町、現在の鳥取梨花ホール裏、鳥取市民会館あたりです。札の表面には大黒の絵が書かれ、因伯通鈔(いんぱくつうしょう)と銘がうたれています。彩色も施され、半分より上が赤、下を青にしていました。
 裏面には鳳凰と桐、銘文は「時措之宜(じそのよろしき)、利用汪汪(りようおうおう)、惟信惟体(これしんおうたい)、厚沢無彊(あつきめぐみは)」と書かれています。「恵みは計り知れない」という意味です。