明治元年(1868)



 明治元年に発行されたこの藩札は銀五拾匁と高額な藩札です。札の形式は安政札と同じ、表下のハートマークの中に丙辰改判と書かれています。これは戊辰戦争のため軍費が必要となり発行されたためといわれています。慶応4年鳥羽伏見の戦いでは藩は薩長側に加担、戊辰戦争でも官軍側で戦いました。これにより藩主池田慶徳(よしのり)は三万石を賜っています。
 その後、幕府は明治4年に藩札の製造を禁止しているのでこの札も短期間しか流通しませんでした。



額面 表   裏
 銀五拾匁