小学校/3・4・5・6年生/音楽/リコーダー指導/2000/12・22                           TOSS鳥取・がいなサークル 澤田 和代

   リコーダーを忘れた時の効果的な練習方法 

音楽の時間、子どもがリコーダーを忘れたらどのようにしておられるだろうか。
教科書やワークはその部分をコピーしておいて渡す、赤鉛筆や定規は貸すなどできるが、リコーダーは他のものと違って口を付けるので、貸すのもためらわれる。
みんながリコーダーを吹いている間、歌を歌っておくというのもいいが、もっとリコーダーの力を付ける方法はないものかと思い、以下の方法を考えた。

(指示1) 今からリコーダーを忘れたときの効果的な練習方法を教えます。
       できるだけ長い鉛筆を用意しなさい。
       これが、リコーダーの代わりです。 

 ・ない子には教師が貸す。

(指示2) この鉛筆をリコーダーだと思って指をおいてごらんなさい。
(発問1)  上にくるのは、右手ですか?左手ですか?

 子ども:左手
 教師:そうです。左手が上になっているか隣同士確かめなさい。

(指示3) 本当のリコーダーを吹いているつもりで鉛筆を構えて、 トゥ トゥ トゥーと歌ってみましょう。

 教師: トゥ トゥ トゥー はい   子ども:  トゥ トゥ トゥー
 教師: 女の子 はい        女の子: トゥ トゥ トゥー  などと変化を付けて数回やる。

(指示4) 今度は、指もつけてみます。シの音の指使いをしてごらんなさい。

 教師: 正しい指使いになっているか確認する。
 教師: 吹いてみましょう。トゥ トゥ トゥー はい   子ども: トゥ トゥ トゥー(シの指使いで)     

(指示5) 今度は、「シラシ」動かしてみよう。

 教師: 隣同士で確かめなさい。
      トゥ トゥ トゥー で歌いながら指を動かします。トゥ トゥ トゥー はい

 子ども: トゥ トゥ トゥー(シラシの指使いで)
 教師: スピードアップして 「ララシ」「ラシラ」「ソソソ」「ソラシ」と出していく。    

(指示6) 一人ずつソラシを吹いてもらいます。先生が「合格」か「もう一度」かを言うので、合格の人       は下に座ります。「もう一度」の人は次に順番が回ってきたらもう一度挑戦します。

 ・全員合格するまで何度も挑戦させる。
 ・実際の曲練習では、 @トゥ トゥ トゥーと歌いながら吹く方法と 
               Aドレミで歌いながら吹く方法の2通りができる。    

はじめに行う全員への指導は、鉛筆でもよいが、実際に忘れた子には、100円ショップで売っているリコーダーの歌口をはずしたものを何本か用意しておくと指穴の感じがつかめてよい。(このアイディアは、TOSS島根サークルの先生方からいただきました。)

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