(C)TOSSインターネットランド/小学校/2年生/音楽/夕やけこやけ/声の変容
澤田 和代(TOSS鳥取・法則化がいなサークル)
言葉に着目し, 様子を思い浮かべることで,声を変容させることができます。
学習指導要領,低学年の内容では,A表現:(2)のア「歌詞の表す情景や気持ちを想像して表現すること」とある。その具体的な指導法を紹介する。
指示1 先生のまねっこをします。
・ソアーベ体操
・肩の力を抜いて腕をだらんとし、その場で跳ぶ。
・深い呼吸:手のひらを下に下げたら吐く。上げたら吸う。
・(1回目)歌いたくても我慢して静かにCDの範唱を聴く。
・(2回目)歌えそうな人は、小さな声で歌ってもいい。
・(3回目)全員起立。みんなで範唱CDにあわせて歌う。
河原木 孝浩氏の「初めての曲を覚える指導」の追試
指示2 1番の歌から見えてくるもの、聞こえてくるものを全て,教科書の1番の歌詞の下に
書き出しなさい。
指名なしでどんどん発表させる。
夕やけ,お日様,山,お寺の鐘,おてて,からす等が出るであろう。
発問1 1番はいつのお話ですか。
夕方→夕やけと書いてあるから。
夜→日が暮れてと書いてあるから。 暮れる @日が落ちて暗くなる。
朝→朝でも夕やけが見える・・・? A1年(季節)の末になる。
Bどうしたらいいか分からなくなる。迷う。
※夕方,日が山の端に沈んでも夕日の赤が空一面を真っ赤に染めている様子であることを押さえる。
(教科書のさし絵も参照)
指示3 目をつぶってごらん。頭のテレビに真っ赤な夕焼け空を映し出します。
夕やけ空に向かって,1番を歌います。
と言って,すぐに1番を歌う。
「すばらしい!夕焼け空が広がりました。」
発問2 「おててつないでみなかえろ」と言ったのは,だれですか。
子ども→・今まで遊んでいたから。
・友だちと遊んでいたら,お寺の鐘がごおんと鳴ったから。
・大人は「おてて」と言わない。
・2番に「子どもが帰った。」と書いてあるから。
大人 →・大人でも小さい子どもに「おててつなごう。」と言う。
・親子かもしれない。
・「みな」とあるから,子どもも大人も混じっている。
発問3「おててつないでみなかえろ。」と言った人と
「からすといっしょにかえりましょう。」と言った人は同じ人ですか。
これは,ちがう人という答えがすぐ返ってくる。
・友だち同士2人
・友だち大勢の中の2人が言った。
・お母さんと子どもが言った。
指示4 今度は,お隣同士でじゃんけんして勝った人が「おててつないでみなかえろ。」
負けた人が「からすといっしょにかえりましょう。」を
お互いに呼びかけるように歌いましょう。
と言って,すぐに1番を歌う。次は,交代して「おててつないで」のところから
二人で手をつないで歌う。
「すてき!にっこりと笑顔でお隣さんの歌うのを聴いている人がいたよ。」
発問4 2番は,いつのお話ですか。
・夜→まあるい大きなお月様,きらきら星が輝いているから。
・ 真夜中→「ことりがゆめをみるころ」と書いてあるから。
※1番から時間が経って,夜になったことを押さえる。
指示5 では,最初から全員で最高の歌い方で
歌いましょう。