力つけ、必ず勝ち抜く党へ

各地で活発に夏季議員研修会
全議員が一丸となり

 議員が先頭に立って、必ず勝ち抜く強い党を構築しよう――。猛暑を突い
て公明党恒例の夏季議員研修会が各地で活発に開かれている。全国の
トップを切って2日に開かれた党宮城県本部の議員研修会には、井上義久
副代表(衆院議員)が出席。参院選の結果を踏まえ、今後の活動について
(1)国民の声に敏感に反応する(2)政治の透明性を最大に大切にしていく
(3)さまざまな地域の問題に即行動していく――ことを強調し、「何があって
も負けない一段と強い公明党を築いていこう」と力説した。

 毎回の研修会は、時の政局や政策課題を研さんするとともに、政策立案
能力のアップなど議員としての資質を向上させる格好の機会となっている。
今回は参院選を受けての研修会となる。参院で与野党が逆転した選挙結
果を真摯に受け止めつつ、全議員が一丸となって捲土重来を期すための新
たなスタートを切っていきたい。

 いかなる状況下においても勝ち抜ける党となるために何をなすべきか。一
つはマニフェスト(政策綱領)の実現に全力を挙げることにほかならない。選
挙戦で公明党は、「未来に責任を持つ政治」を実現するための具体策を盛り
込んだ政策綱領「マニフェスト2007」を示し、支持を訴えた。特にドクターヘリ
の全国配備、産科・小児科などの医師不足の解消、日本をがん先進国にする
ことをめざした「命のマニフェスト」は、国民生活に安心をもたらすことから、大き
な反響を呼んだ。こうした国民との約束を果たし、着実に実現していくことが党
への信頼を増すことにつながる。

 もう一つは、国民生活に直結した政策をより丁寧に、そして分かりやすく提
示していく必要がある。選挙で与党が後退したとはいえ、小泉、安倍の両政
権による改革の基本的な方向性までが否定されたわけではない。それは、
民主党の躍進についての、「もっぱら自民党の『敵失』を理由に挙げる人が
多数を占め、民主党の公約や小沢代表を評価する声は少なかった」(6日付
「読売」)とするマスコミの世論調査の分析などからも明らかといえる。

 国民の声に応えるために、もう一度、足元をしっかりと見直していきたい。
太田昭宏代表は、選挙直後に開かれた与党党首会談で、安倍晋三首相に
対して「国民生活に直結する身近な課題に、もう一歩焦点を当て、強い政策
を示すことが大事だ」と指摘した。

 地方では改革の痛みが現れている。景気・経済の回復では、その波が都
市から地方へ、大企業から中小企業、そして企業から家計へと、それぞれが
実感できるよう流れをつくる必要がある。

日々の活動に信頼

 どんな嵐があっても勝ち抜いていける党をつくる“特効薬”などない。ひたす
ら国民の声に耳を傾け、ニーズを敏感にキャッチし、的確に政策を打ち出して
いくほかない。それだけに日々の議員活動がとても重要になる。公明新聞の
購読拡大、訪問対話の推進、日常活動の強化の一つ一つが、公明党に対す
る理解を広げ、信頼を深めるための大きな力となる。

 今回の戦いでは、議員をはじめ党員・支持者の誰もが「一票を固めることが
いかに大変か」「いかに一票が重いか」を実感したに違いない。「次の勝利」
をめざして、全議員が力をつけ、何があっても負けない、一段と強い公明党を
築いていきたい。
 

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