モンスターペアレント

 学校に対して利己的で理不尽な要求を突きつける保護者が問題となっ
てます。その度を超えた異常さを指して「モンスター(怪物)ペアレント(親
=保護者)」と呼ばれるようになりました。もちろん、常識の範囲で各種要
求や提言を行う保護者は含まれません。
  彼らが学校に持ち込む苦情や要求は、常軌を逸脱しています。例えば、
授業妨害するわが子の問題行動の正当化、わが子への各種特別待遇要
求、休んだ日の給食費の返還要求、修学旅行時の一流ホテル個室指定
──など。その要求先も担任の教師だけでなく、校長、教育委員会などに
問題を持ち込むまでエスカレートしています。 虚偽の告発で裁判に発展し
た例もあります。教師の自衛手段も進み、東京都の公立校の場合、個人
で訴訟費用保険(教職員賠償責任保険)に加入する教職員は、2000年
の1300人から07年には2万1800人、3人に1人に増加しています。

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