江戸しぐさ
江戸時代の町民文化として定着した公共マナーを「江戸しぐさ」と言い、
最近、注目されています。当時、世界一の人口密度に発展したと言われる
江戸の街々で、お互いを尊重し合い、気配り、思いやる中で培われた生活
の知恵とも言えるでしょう。すれ違う他人に対してさりげなく目であいさつす
る「会釈のまなざし」、こぶしひとつ浮かせて座席を譲る「こぶし腰浮かせ」、
傘をさして狭い往路ですれ違う時、互いの傘を傾ける「傘かしげ」 ──など
が知られています。
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