インターネットを用い、その後電話通販へ持ち込むBtoB販売

現在インターネット販売が大きなブームとなっているが、現実問題としてな
かなかビジネスとして成功を収めている業者は少ない。特に食品の販売に関し
ては、サイトに掲示している軒数は多いが実績の方はお寒い状況にある。
 インターネット販売は−般通販に比べ、ダイレクトメール代・カタログ代等
宣伝広告費用が少なくて済み、低コストでスタートできるし、誰でもHPに店
作りはできるが、一方なかなかアクセス件数が伸びないしアクセスしていただ
いても購入に結びつかない。
 一つはHPに店を出すのは簡単でも、どんな店を出すのか店のコンセプトは、
客が買い物カゴに入れる動機付けをどうするのか、1回購入した客をリピート客
にする方法はどうか、店を経営していく上で、課題は山積みである。HPに店を
出せば売れるものでもないし、又商売として成功するものでもない。特に食品
はその鮮度,味はHP上では表現しにくいものなので、他の商品以上に売りに
くい。
私の考えは、HPに店を出すには、店作り・レイアウト・コンセプト・商品
の魅力作りと、いろいろ研究が必要だが、それ以上に重要なのはHPはあくまで
も見ていただくだけで、販売していただくには何らかのアクションをこちら側
より客へ再度行うべきだと思う。その方法も一考を要するが、インターネット
はあくまでも顧客リストを集める手段でそこから通販に入り込み、客との話し
合いをいかに持つかが必要なのではないかと思う。インターネットの良いとこ
ろをうまく取り込み、電話通販による温もりのあるアナログ的販売方法を活用
する事が必要だ。従って相当受感性の良いオペレーターによるコールセンター
を充実させることが課題となってくる。
 まずはどのようにして一度購入していただくかがオペレーターの腕の見せ所
であり、その考えはバーミッションマーケティング(お友達マーケティング)
の考えを取り入れるべきである。そして一度購入していただいた客をいつまで
も引き続き固定客化するための、ロイヤルマーケティング方法を活用すべきだ。
客の心をるための手段,方法はデジタルなインターネットでは難しい。もっ
とアナログ的な考え方が必要である。
例)境港漁港で獲る魚の産直販売
1 PRはインターネットで
インターネット上に毎日入荷する魚種・値段を画像で加工表示し、情報を流す。
インターネット上で下記の項目にっき表示・PRする
     ○明日水揚げになりそうな魚
     ○今日の競の相場と量
     ○昨日の競の相場と量
     ○最近の漁模様
2 客 先
   全国の「業務用飲食業界」へ
  (文具用品の通販業者「アスクル」のように小規模企業SOHO向けの例)
3 売 上
2〜3日に1回1〜3万円程度 月10〜30万円の売上
4 コールセンターの機能強化
インターネットで閲覧して来た客を調べ、客の信用調査の上、電話を
する。コールセンターの社員は固定した客を持ち、あたかもルートセ
ールスを電話でしているような状態で行う。ダイレクトメール名簿の
替りにアクセスした人に電話する方法で、自社のHPに関心があった
客なので注文に結びつく確率が高い。
アクセスした人に電話するにはHPの中に名前・電話番号を記入して
もらわないといけないが、アクセスした人に特別のプレゼントとか特
別の情報を与える特典を加えておく。
5 ABCランク付け
一度取引した得意先をA・B・Cランク付けし、特典を付け加える
(ロイヤリティーマーケティング法)
6 データべ−ス化
得意先客の商売の内容も含め、得意先情報をデータベース化する。
コールセンターの対応にも生かす。
7 特売等、イベントを企画し、加えていく
8 配送方法
配送は原則当日発送・翌日午前中着のクール便を用い、配送業者と
    打ち合わせを行い、配送スケールメリットを出す。
9 今後
光ファイバー等の整備により、インターネットで写真を始め動画等
情報量を多く流す事ができるようになる。情報はインターネットで、
対話はコールセンターで、と使い分ける必要がある。
10 より大口の客・上質の客
年に1〜2回ルートセールスをかける。