|
QCサークルは近年あまり見向きもされなくなっている傾向にあるが、日本の物作りが大きな壁にぶつかっている現在、再度見直す必要がある。
特に、食品の安全を守るHACCPの基礎となるPPをしっかりするためには、パートを含めた全員参加はかかせない。その中でも特に多品種少量を作る中小企業においてはすべてをマニュアル化するのは難しい。
QC活動は本来の品質向上のための社内活動に留まらず、社員教育の一環としてどう組み込むかが重要であると近年又見直されてきた。
人事評価システムの一つである、コンピテンシーを社内に植え付けるためにも、活用されている例がある。
社内には、正社員の他にパートを多く採用している会社が食品関係では多いが、実は如何にパートを戦略にするかが会社の戦略上重要視されている。結論的に言うとパートにまで社長のポリシーが行き渡っている会社は素晴らしいことであり、利益の出る会社の一番の近道となる。
私の経験で申し上げると、あるパート社員が明日に控えたQC発表会のための資料を夜自宅で作成していたところ、そのお宅のご主人より「なぜパートまで自宅でお金にならない残業をさせるのか」と電話でご指摘を頂いたことがある。その時、このパートの方はご主人の反対にも拘らず会社の仕事をして下さったことに頭が下がる思いがした。
○ QCサークルはパートをはじめ全社員に考える癖をつける
○ 全員参加でないと達成しないのが衛生管理です
・誰が不衛生な間違いをしたのか、注意し辛い
・証拠が残っていない
・上司が注意したいのだが誰にしていいのか分かり辛い
↓
パートを含め全員が気をつけていただくしかない
・上からの押し付けてではなく、自主的な参加としての衛生管理をめざす
↓
達成すれば、社員教育ができたことなので波及効果が大きい
↓
品質全体・コスト・納期の改善に繋がる
↓
強い製造業で営業をサポートできる |
|