バカ漫画 其之八 | |
「ルパン8世」 〔双葉社・100てんランドC〕 1982/12/9初版発行 作・モンキー・パンチ 画・おりはるこん |
(C)モンキー・パンチ、おりはるこん
バカ漫画 特集も、第8回目を数えることとなりました。第8回目にちなみまして、 今回はの特集は「ルパン8世」でございます。「3世」じゃないですよ。お間違えなきよう。 掲載された雑誌は、『100てんコミック(双葉社)』。 もともと双葉社の漫画というのは、今も続く雑誌『アクション』を筆頭に、大人向き漫画が中心でして、 やや子供向きなのは『パワァ・コミック』という新書サイズの単行本で発行しておりました。 ちなみに、『ルパン三世』のオリジナル漫画も、『パワァ・コミック』でございます。 昭和50年代半ばにして、この双葉社、 それが、この作品の掲載雑誌である『100てんコミック』です。 当然ではありますが、作品のほとんどが誰からも見向きもされず、この世から消滅しております。 辛うじて生き延びているのは、いしいひさいちのアニメのヒットをうけた『がんばれタブチくん』 やはり、アニメのヒットを受けた、河合一慶の『忍者マン一平』とか、まぁせいぜいこの程度。 『ルパン三世』も、双葉社が版権を持っていて、且つすでにヒットしている。 これを子供向きにアレンジしたら、売れるんじゃないか? ・・・・そう思った そしてここに、ハードボイルドでクールな原作『ルパン三世』を換骨奪胎した結果、 誕生したのが、この珍作「ルパン8世」なのです。 子供向きとは言いながら、ほとんど子供をバカにしております。文字通り、骨抜きです(笑)。 〔#参考までに「鉄人28号」も、同雑誌から出ております。いずれバカ漫画に載せるかも〕 さすがに、換骨奪胎作業を、モンキーパンチ先生にやらせる訳にはいきません。 この作品の著者はおりはるこん。 誰、それ?…と思われた方、多いかと思います(私もそうでした)。 調べてみたら、斉藤栄一&滝川健市の、合作ペンネームであることが判明しました。 両方とも元ダイナミックプロの方です。おりはるこんも、一応ダイナミックプロ名義のようです。 斉藤栄一氏は、『プラモ天才・エスパー太郎』(小学館・てんとう虫コミックス)で、多少有名。 〔ただ、以前バカ漫画で特集した、幸福の科学の推薦漫画描いてますので、信者さんかもしれません〕 滝川健市氏は、同じ100てんコミック連載『マグナムJ』なる作品がありますが、他は全然。 画力は並程度、モンキーパンチの原作とは似ても似つかぬ丸っこい線、 子供向き雑誌故の安易な設定。そして、破綻したストーリー。 世界一、、、いや、宇宙一の トホホなルパンここにあり !!
恐ろしいことに、 この作品をアニメ化する計画があったらしい。 TYPER'S ルパン三世探索隊よりルパン8世設定画 はてなダイアリーよりルパン8世 著作権上の問題で、中途挫折したようではあるが、 はっきり言って正解だと思う。 だってこれ、おもしろくないから(笑) |
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