バカ漫画 其之弐拾 | |
「大怪獣ガメラ」 〔徳間書店・マンガボーイズC〕 (1995年3月25日発行) 作・寺沢健一郎 画・破李拳竜 作画協力・岡田ゆういち |
(C)大映、日本テレビ、博報堂、破李拳竜
バカ漫画も20回を数えることとなりました。いやぁ、早いですね。 てゆうか、レビュー書くの遅くなりまして申し訳ありません。 何か20回目を記念するベく、何の漫画を紹介しようか、と考えてはいたんです。 それとは別に、第11回でゴジラのバカ漫画をやったで、ではガメラのバカ漫画はないものかと、 密かに探していたんですよ…………………ありました。そして、そのあまりのテンションの高さに、 これは、20回目を飾って頂くにふさわしいと思い立ったわけです。 このバカ漫画の作画は破李拳竜先生。漫画家というよりスーツアクターとして有名です。 その中でも、ゴジラを演じたスーツアクターは、日本でも数えるほどしかおられません。偉大な方です。 ただし、出演されたのは『冒険!ゴジランド(テレビ東京)』ですが(笑)。 更にこの先生。バカ漫画Jでも紹介した『The ゴジラCOMICS』にも描かれております。残念ながら、 風忍大先生の『Gからの警告』が、あまりに強烈だったので、少ししか触れることがなかったのですが、 剣を持ち、美女を抱くゴジラは、その中でもかなり強烈なインパクトがありました。 その破李拳竜先生が、今度はガメラの漫画をお描きになっております。 どんな話だろうと期待していたんです。 結果、見事に期待以上の出来栄えでした。
☆格好良ければ何でもあり。 ☆面白ければ何やってもOK。 たとえそれが本編の設定になくても、ノープロブレム!! 「ギャオスの目がTVカメラとなり電波が放出され――3万6千キロ上空に浮かぶ静止衛星から 全世界に流れ――地球上すべてのTVはギャオスに電波ジャックされてしまったのだ!!」(P.58) ……でも、OK。 格好いいから。 「ギャオスの爪や牙にかかったヤツは、みんな(ギャオスに)操られて」(P.83) ……でも、OK。 面白いから。 タケシ 「吸血鬼の正体は?」 北原博士 「おそらくギャオスの手先だろう。夜行性の特徴も共通する。 ギャオスが電波で、毒牙にかけた生き物をコントロールしていたんだ」(P.84) ……でも、OK。 ストーリー的にこっちの方がイケてるから。 ゆでたまご先生もびっくりの後付設定を、しかも盛りだくさんに詰め込んでいきます。 美味しければ何でもあり…とばかりにステーキや生ウニやチーズやケーキやフルーツなどを 一度に口の中にぶち込んだような気もしますが……まぁそんなこと、気にしない気にしない♪ 面白いから、新怪獣も登場させるぞ!! 古代アトランティスを滅ぼした怪獣たちだ ↓↓↓↓↓↓ 他にも
すると、ガメラもギャオスに操られ、凶悪に暴れまくり、町を破壊するようになってしまう。 戦闘で負傷したマルガラッパなど用はないと、今度はマルガラッパを殺そうとするギャオス。 ギャオスに殺されかけたマルガラッパは正気に戻り(?)、何故か福岡ドームに逃げ込む。 その頃福岡ドームでは、ダイエーvsロッテ戦の真っ最中。投手はギャオス内藤(ドーン!) マルガラッパ 「みなさん、おちついて下さい。僕の名前はマルガラッパ! 僕は昔、この土地の方々に『カッパ』と呼ばれ、お付き合いさせていただいた者です」 アナウンサー 「た、たしかにこの福岡は河童渡来で有名な地ですが、マルガラッパさん……」 マルガラッパ 「僕たちはザノン星雲で育ち、宇宙を荒らし回りましたが、 地球に遭難した折に、ここで大勢の人たちの手厚い看護を受けました。 そして僕は、人々の優しさ、自然のありがたさを知ったのです……」 「このたびはギャオスなどという馬鹿者の招きで心ならずも 怪獣世紀末リーグ戦に参加してしまい、誠に申し訳ありませんでした…… おかげで奴の裏切り行為に合い(←ママ)、今は頭がカッカしています!(←河童だけにw)」 「みなさんのため、僕はギャオスと戦います!」 そこへ、マルガラッパを追ってギャオスが福岡ドームに来襲!! マルガラッパはボールに変化し、「王監督、僕を打ってください」 王貞治 「よし!わかった、マルガラッパくん! わたしが…… 前人未到の868号ホームランを成しとげた私の一本足打法を…… ギャオスよ、くらえっ!!」 王監督の打球〔マルガラッパ〕の直撃を受けてひるむギャオス。直後に福岡ドームの屋根が閉まり アナウンサー 「やりました!首をはさみこみ、福岡ドームシザーズです!」 ……………これ、格好いいか?? 別の意味で面白いとは思うけど。 首を挟まれたことによりギャオスの電波が遮断され、ガメラが正気を取り戻す。 そしてガメラとギャオスの一騎打ち!! アナウンサー 「ガメラ対ギャオスが空中大激突しましたっ。大怪獣空中決戦です!!」 「凄絶!まさに大空のアルティメット大会ですっ(究極ファイティング)」 (↑全部、原文ママ。「馬から落ちて落馬した」ような解説ですなw) グレイシー柔術戦法とプラズマ掌打により、戦いはガメラ優勢。だが…… そこへ、世紀末怪獣リーグ戦の挑戦者が乱入!!
「おい、ギャオス!オレはおまえに惑星を三つ賭けてんだ。ぜったい勝てよ!!」 深海怪獣ジグラ 「オレもだぜ!ガメラに勝ったら、地球の海をちょっとだけ分けてくれよな!!」 冷凍怪獣バルゴン 「………」 大魔獣ジャイガー 「オレはムー大陸出身だが、アトランティス野郎のガメラは、 大昔から人間の、しかも子供なんかに味方して。怪獣界の大バカ者だぜっ」 大悪獣ギロン 「そうだ!そうだ!!」 ……普通にしゃべる怪獣たち。ガメラもギャオスもしゃべらないのにね。 アナウンサー「ガメラ対ギャオスの戦いに、地球と宇宙の全怪獣は集結した! ホークスタウン全土は人類の運命を左右する巨大なコロシアムに変貌したのだ 地球は怪獣たちの手に握られるのか?がんばれ、地球の味方!ぼくらのガメラ!!」 プロですな。客もなぜか逃げないぞ。人類の運命を左右する戦いinホークスタウン 1対6の戦い、そしてギャオスの超音波光線の乱射により、文字通り手も足も出ないガメラ。 そこへ、天空から謎の円盤UFOが登場。タケシとガメラがアブダクション(笑)されてしまう。 ピラミッドと人面石のある火星まで連れて行く謎の円盤UFO。 中からお姉さん(美人)が出てきて、タケシに自らの正体を明かす。彼らは、 「宇宙道徳にのっとり、全宇宙の平和を守る宇宙平和連合の使者」 だったのだ!!(P.117) 彼らからギャオスの真の目的(←怪獣たちのリーダーとなり、人類を奴隷とエサにして地球を支配するんだそうな) を聞かされ、激怒するタケシ。ガメラもプラズマエネルギーでパワーアップ。 更に宇宙平和連合のも、太陽反射鏡でギャオスの弱点・紫外線を増幅・照射し、援護してくれる。 〔なんでわざわざ地球より遠い火星の↑太陽光を増幅させねばならないのかは、多分考えない方が良いのだろう〕 そして一人と一頭は、6大怪獣の待ちうける地球に帰り、ラストバトルに挑むのだ…… パワーアップしたガメラは、6大怪獣相手を寄せ付けない。強いぞガメラ、強いぞガ〜メ〜ラ♪ 冷凍怪獣バルゴンのツノを水平チョップでブチ折るガメラ タケシ 「すごいっ!まるでゴッド・ハンドだっ!!」 〔お…大山総帥っ!(泣笑)〕 「ガメラ!ギロンを利用するんだっ」 ガメラは、分かり易い形状のギロンの足をむんずと掴み、そして括目せよ!!
ゴジラ剣法示現流の次はガメラ剣法まとめ斬りですか。 ネーミングセンスもさることながら、あのギロンを用いて…てところが素晴らしいっ!! そして残るは、諸悪の根源・ギャオスのみ。 脊椎が音叉のように二対に分かれていて、首が回らないギャオスの背後に回りこみ羽交い絞め。 そして、「回転と打撃を同時にあびせる怪獣地獄車だっ!!」 by柔道一直線 そしてそして、羽交い絞めにしたまま飛翔し、成層圏を突破! 弱点の太陽の光を浴びせる!! 更に宇宙平和連合の太陽反射鏡の光で打ち据え、そのまま地表に叩きつけるのだ!! タケシ 「キサマの最後だ!太陽のアポロの光で焼かれ ―――そして大地へ落ちてゆけっ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「大人になったら」て、ガメラは子供の味方だったはずだが。 ムサい大人になったタケシくんに、ガメラは果たして会ってくれるのかなぁ???
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