バカ漫画 其之弐拾九
「牙戦(きばせん)
〔小学館・週刊少年サンデー〕
(1975年第8〜19号 
熱血編
作・滝沢解 画・あだち充
 今日が、実写版『タッチ』公開ですね。どうも、おめでとうございます。
 …というわけで、あだち充先生、ならびにファンの方々、
改めて申し訳ありませんm(_ _)m
                                                               (土下座)


あだち充作品最強(最凶?)のマニアックなシーン
お目にかけちゃいましたが、ご安心ください。
もう
あんなシーンはありません。残念とか言うな。
熱血編は、あだち先生得意の野球がメインです。
               
バカ野球ですが(笑)



週刊少年サンデー1975年
第8号 第9号 第10号
第11号 第12号 第13号
第14号 第15号 第16号
第17号 第18号 第19号

週刊少年サンデー1975年
第8号

春――高校野球の季節!!
甲子園球場に激突する全国の球児たち!!
だが、進学を断念した牙は…!?
 春――選抜高等学校野球大会。入場行進する球児たち
アナウンス 「選手入場であります!! ごらんください!! 栄光の旗のもとに、……(略)……」
  行進する球児たちのプラカードには、何故か学校名でなく地区名(「北関東」「神奈川」とか)が記載してあるのですが。
そして行進する。黒ずくめの異様な集団ブラック球団とかブラックシャドウズ……じゃないよな)
「東京」のプラカードを先頭に、一乗寺蘭率いる秀和学院が入場行進に登場!!
観客 秀和学院四番……いや、高校野球史上最高の強打者!! 黒の男一乗寺蘭だ!!」

アナウンス 「スタンドをあっといわせ、相手チームのドギモを抜く黒のユニフォーム――
         投打に圧倒的な実力を誇ります秀和学院!! 早くも、敵をのんでいるようです!!」

         「中でも、この春、最大の話題となったのは、主将・四番打者の一乗寺君で……
         そのずばぬけた強打を封じることのできる投手は、いないとさえいわれ……」




 場面変わって電気屋の店先。テレビに群がる野球ファン。牙と父ちゃん(剛作)が背後に立っている。
野球ファンたち 「いいぞォ、秀和!!」「東京代表たのむぜ!!」
剛作 「て、てやんでえ!! バカヤロー!! こ、ここにちゃーんといるじゃねえか!! その投手がよ!!」
一同 「はっははは」  剛作、笑われる。
剛作 「な、なんでえ!! なにがおかしい!! て、てめえらなにもしらねえくせに!!」
    「やい、てめえら!! (中略) こ、ここにいるのは
牙林太郎つうてな、おれのセガレなんだ!!」
    「(中略) こいつが投げりゃ、一乗寺なんつうのはイチコロよ!!」

野球ファンたち 「だまれ、飲んだくれ!! そんなら、どうしてセガレは甲子園にいかねえんだ!?」
    「バカヤロー!! セガレを高校にもあげられねえ
アル中おやじが、寝ごとこくんじゃねえ!!」

突き飛ばされ路上に転ぶ親父。振り返ると、林太郎はそんな(バカ)親父を恥じて帰ってしまった後。
剛作 「林太郎……み、見てろよ……ちきしょうめ……
     おれだって…セガレを……高校へ…やるくれえのことは……  ……  グ〜〜」

歩道でそのまま寝込むアル中親父。



いつもの河原で、いつものように一人嘆く牙。
 「なにが高校だ!! なにが野球だ!! 入学試験なんか、とっくに終わっちまったてのに……
    いやだいやだ!! あ、あんな……あんな父ちゃん、死んじまえばいいんだあ!!
    ちきしょうちきしょぅ!! 母ちゃんがからだぶっこわして死んじまったのも父ちゃんのせいだ!!
    おれが野球できないのも、父ちゃんが悪いんだあ――っ!!」


そして、土管の中のユニフォーム、グラブ、ボール、スパイクを川に投げ捨てる。
 「さよなら、おれの命……」
流れゆく野球用具一式を見ながら、牙は誓うのだった
 「蘭……おれは絶対、てめえの思いどおりにゃならねえ!! きっぱり野球をあきらめてやる!!」

 感動のシーン……のはずなんだが、ちょっと待て!! 先週号でのくんの発言プレイバック!!
   【見てろよ、蘭!! こうなったら意地でもやるぜ!! おれの野球をな!!
              そして、きっと……きっと――きさまを、たたきのめしてやる!!

……で、今週は「きっぱり野球をあきらめてやる!!」 どうにも変わり身、早過ぎです。
ちなみに、更に一週間前には「おれはもうしたかねえや!! 野球なんて」 とか言ってるし。
野球をするのかあきらめるのか。いったい君、どっちやねん(笑)

野球用具一式も無事川底に沈み、立ち去ろうとしていたを、が待っていた。
野球をあきらめたはずのを前に、
      これを差し出す→
 「こ、これは!?」
 「高校入学おめでとう
          ………牙」


誕生日昭和35年2月9日。あだち充先生と同じです。
              「漫画の日」ですな
(byMんだらけ)
 「一度はあきらめた進学の道!! だが、なぜ香が!? 意外な人の援助に、牙はどうする!? まて、次号!!」





週刊少年サンデー1975年
第9号


が手にした学生証!!
はたして牙は……!?
牙家の長屋。一升瓶がいくつも転がる中、アル中で震える手を見つめながら、剛作は一人つぶやく。
剛作 「す、すまねえ…林太郎… こんなおやじを持ったばかりに……(中略) ゆるせ、林太郎!!
     今のおれにできることは…たったひとつしかねえ…… 
消えてなくなるこった!!
天井を見上げる剛作。そこには、すでに首吊りの縄が用意してあり……
剛作 「そ、それが……ち、父親として…せめてもの……!!」……もはや覚悟を決めてるようだ!!



場面変わって、河原で向かい合う学生証を手に、呆然とつぶやく林太郎
 竜…谷高校第一学年……牙林太郎……!? 信じられねえ!! まるで魔法にかかったみてえだ!!」
 「でも現実よ!! 牙、あなたは竜谷高校にはいったのよ!!」
 「香……だったな、あんたが手続きを!?  なぜ!? なぜ、おれのために……!?」
 「あなたのためだけじゃないわ…… わたしのためにも……」
   一乗寺蘭………!!  わたしはあの人の奴隷だった…… あの雪の夜……
    名もない赤ん坊だったわたしが…… 一乗寺家に拾われたあの夜から今日までずっと……
    もちろん、彼はすごいわ!! 天才的な打者で、大金持ちのぼっちゃん!!
    自分にできないことなどないと思っている王様よ!! 
まわりの人は、みんな奴隷!!
 つまり香ちゃん。女王様だったと思いきや、実は奴隷だったらしいです。
 「そんな彼の鼻っ柱をたたき折ってやりたいのよ!! でも……女のわたしではとうていムリ……
    
牙!! あなたならできるわ!! お願いよ牙、蘭に勝って!! 彼をぶちのめしてほしいのよ!!
    それには、まず竜谷へ入ること!! 蘭と同じ高校生として、堂々と勝負するのよ!!
    ね、
!! 戦って!!  わたしのためにも!!
興奮した香ちゃん。牙の両腕を掴み、熱弁を振るう。考えてみたら、かなり自分勝手なこと言っておるのですが。
 「わ、わかったよ!! わかったから、手……手を離してくれ!!」
見つめあう二人。しかし、残念ながら今度はマニアックな展開にはならず。(ちっ)
照れ隠しも手伝って河原にダッシュする。そして、河原に向かって吼える。
 「うおお…… 



 再び野球を続けることができるのだ。喜び勇んで帰ってきた林太郎を待っていたものは……
 「と、父ちゃん!!」

「消えてなくなる」はずの父ちゃん
   まだ生きております。

剛作 「とめてくれるな!! 父ちゃんはな
     もう生きていたかねえんだ……」
    
「死ぬぞ!!」
        ・
        ・
        ・

   「その前に、もうひとくち……」
升瓶をラッパ飲みする剛作。
多分この人、死ぬ気ないと思います。直後に、またも泥酔して眠りこんでしまうし。
こういう優柔不断というか支離滅裂というか、ヘンテコな行動血筋というヤツでしょうか。


 泥酔してダウンした父親に毛布をかけ、肝心の竜谷高校を訪ねに外出する
野球ができる嬉しさのあまり、走りながら人目を気にせず叫び続ける。

 「うおおお――っ!! 高校だ高校だあっ!! やい、みんな聞きやがれ――っ!!
   おいらは
竜谷高校一年生だぞ――っ!! うおおおーっ!!

近くを歩いていた女子学生が噂する 「ね、竜谷高校ってしってる?」 「さあ?」
その肝心要、竜谷高校の場所が分からない。
校舎が見えない。近くのラーメン屋の出前に訪ねると、
怪訝な顔をされたものの、場所を教えてくれた。しかし……

 「こ、これが高校!?

  竜谷高等学校こちら(笑)→

です。古寺です。あばら家です。

              アオリ
古寺が校舎!? いったい、竜谷高校とは…!?」





週刊少年サンデー1975年
第10号


こ、これが竜谷高校か!?
これが、夢にまでみた高校の姿なのだろうか!?
の胸をよぎるものは!?
『竜谷高等学校』という看板のかかる古寺。しかし境内は荒れ果て、草ぼうぼう。
 「こ、これが高校かよ…… 人をバカにしやがって…… やってらんねえや!!」
   「おうっ!! ごめんよォ!!」
 境内に勝手に入り込み、高々と呼ばわる。そこへ登場するはこの御方↓↓
あからさまにこの寺の住職です
訪ねてきた人に、いきなり「喝!!」とか言ってます。
客(檀家の人)かもしれないのに。
しかし、このお方こそ、この竜谷高等学校の校長先生
中村阿羅漢(あらかん) その人であります。
 阿羅漢 「さっ、あがれ牙!! 入学式のを読んでやろう」
……このお方もバカキャラ決定ですかね。ちなみにその入学式のとやらを聴いているの、牙くんただ一人。
しかしちゃん言うには、実はこの人、第10回甲子園大会で投手をやっていたらしい。
その時、優勝できなかった悔しさから、この人も自分の果たせなかった夢をに託したいんだと。
阿羅漢 、おぬしならやれる!! 戦ってくれ、!! わしのために」   「そして、あたしのためにも!!」
       二人揃って、かなり身勝手なことをぬかしておりますが、くんそれを了承。
阿羅漢 「それでよいのだ!! それでこそである!!」  ……なんだかなぁ。
ちなみにちゃんもの元を離れ、晴れて竜谷高校の一年生になったそうです。
いよいよ、竜谷高校野球部が始動開始。しかし言うまでもなく、野球は一人じゃ出来ません。
9人のメンバーを揃えなければなりません。
阿羅漢 「では、部員を紹介しよう」
      「でてこい、
熊尾石松!!
野球部員人目 熊尾石松くん
      (野球部員人目は、主人公の牙林太郎くん)
ひと目見て分かるように、盲目です。

  アオリ 「エッ、この男が部員なのか!?」





週刊少年サンデー1975年
第11号

盲目の少年が野球部員…!?
おどろく牙
阿羅漢 「石松は目が見えん………が、心の目で人を見るのじゃ!!」
石松 「野球もな…… よろしくたのむぜ、牙……」  握手を求める石松に、またもブチキレる牙。
 「オンボログローブが一コと、メク●が一匹!! これで、どうやって野球やれってんだよ!!」
阿羅漢 「論より証拠じゃ、牙……ためしてみたらええ!!」 ボールを牙に渡す坊主。
             牙林太郎 vs 熊尾石松

石松が懐から取りいだしたる伸縮自在の仕込杖。それをシャキンと伸ばしてバット代わりに構える。
  初球 「どまん中だぜ!! なぜ打たねえ!?」 石松「牙よ……手かげんしなくてもいいんだぜ!!」
  二球目 「ち、ちきしょう!! 打ってみやがれ!!」 石松「いいカーブだ……が、はずれてる!!」
  三球目 「く…ゆるさねえっ!!」 石松「シュートか!!」 ジャストミート強烈なピッチャーライナー!
実は石松くん、アストロ超人・伊集院球三郎の如く、ボールの唸り・音で判断してたんだと。
 「すまねえ、石松……●クラだなんて言っちまって……」  石松 「忘れろよ……」
かくして、認め合った二人ガッチリ握手。 石松「やろうぜ、牙 !!」  「たのむぜ、石松 !!」
阿羅漢 「それでよい!! 力をあわせるのじゃ!!  敵はでかいぞ、牙 !!



その頃、その肝心のでかい敵 は、甲子園大会準決勝の真っ只中。相手は関西商業。
スコアは八回終わって13-0のワンサイドゲーム。相手は未だセカンドを踏めず。
もはや勝利目前。守備から帰ったベンチの中で、一乗寺蘭に監督がゴマを摺る。肩をもむ。

監督 「さあさあ、あますところ九回のみ!! いよいよ決勝へ大進撃ですな!! いやあゴリッパゴリッパ!!」
    〔中略〕 牙などというウジ虫野郎がいなくても、秀和は優勝まちがいなし!! ハハハハッ!!
    あのウジ虫め、竜谷高校なんぞというボロ学校へはいってどうする気だろう!? ハハハハ……」


それを聴いて驚愕する。監督の胸ぐらをむんずと掴み、「牙が……高校へはいっただと?!」

監督 「そ、それから……ちゃんもと同じ…竜谷高校へはいったそうです」

それ聴いて、完全にブチ切れた。打席に向かう次打者に叫ぶ!
 「岡田!! 打席にはいる必要はない!! もどってこい!!」  岡田 「えっ!? で、では代打を!?」
   「ちがう!! みんな、荷物をまとめろ!!」  一同「!?」  「東京へ帰る !!」
一同(監督含)驚愕 !! 「し、試合放棄!?」(大バカ爆!!
  牙に対し、臆面もなく
優勝決定だ!!
  などとぬかしておきながら
  
放棄試合やらかした
大バカ怒り狂う之図


          アオリ 「第12号につづく!?」





週刊少年サンデー1975年
第12号

竜谷高校野球部、練習開始!!
バカ放棄試合翌日の新聞記事
甲子園大会(ママ→)初まって以来の怪事件!! 優勝目前の秀和学院が突然試合放棄!!
なにを考える!? 主将・一乗寺蘭!!    ナインをひきつれ帰京!!
普通なら、無期限出場停止・対外試合禁止などの厳しい措置が下されると思いますが。

それはさて置き、竜谷高校では野球部が練習開始。只今、打撃練習中。
どういうわけか、いつの間にか9人メンバーが揃って守備についてますが、の打球はその頭上。
寺の境内を遥かに越えて大衆食堂のガラスを割る。
しかし、その打球をラーメン食いながら後ろ手でキャッチするデブ体格の良い男がいた。

腹に据えかねたご近所の方々が乱入すると、中村阿羅漢少しも慌てず。その場に腰を下ろし
阿羅漢 「ハンニャ〜ハラハラミッダ〜ジ…カイクウドイッサイクウヤク……」 突如、お経唱えだす。
いやもう野球部のユニホーム、ボール、用具代で貯金スッカラカンなんで、どうにか誤魔化さないと
そんな有様を見て、の背後で部員の一人が吐き捨てる。「チェッ、これでも高校かよ!!」
ブチ切れた、そいつをぶん殴り、「おうっ、てめえ!! いやなら、出ていっていいんだぜ!!」
                      いや、オマエの打球がそもそもの原因なんだがな。
 「ラクラク選手になろうなんて調子のいいやつがいたら、今すぐこのユニホームを脱ぎやがれ!!」

部員 「ああ、やめてやらあ!! おい、みんな行こうぜ!! だれがこんなチンピラと野球するよ……」
口々にそう言ってユニホームを脱ぎだす部員たち。
着替えると、そいつら工員やらコックやら、普通の肉体労働者です。
   「どうも話がうますぎると思ったぜ!! タダで高校いれてやるっていうから、きてみりゃよォ!!」
   「ケッ、アバラ寺にメ●ラのコーチか!! 笑わせんじゃねえよ!!」
  捨て台詞を残して去っていく。
どうにも、いろんな法律やら法令やらに違反している高校のようですよ>竜谷高校

しかし、そこに一人の若者が登場。大衆食堂で牙の打球をキャッチしたデブ体格の良い男。
ラーメン食ってたその足で来たらしい。 ドンブリ返せこの。
       野球部員人目  忠太郎くん
           ヘルメットには「竹下建設」の文字が。いいのかな。
         (結局、最後まで「性」の方は不明。この人の原型?)

みたまんまですが、こいつが捕手をやることに。
 「おれのタマをまともに受けられたのは、
    おまえが初めてだぜ!!」

忠太郎 「おらの手がしびれたのも初めてだわさ」

石松 「ぼくには聞こえるんです!! 忠太郎………
     このバッテリーは明日の甲子園を制覇しますよ!!」
……と、そこへ試合放棄したバカども一乗寺蘭秀和学院野球部一同が到着。
 よ、おれのことばをおぼえているか!? おれは完全に優勝するといったあの言葉を!?
   それは完全制覇!! 日本中どこにもおれに反抗する者のないことを意味する!!
   だからよ、きさまをぶちのめす!! 
甲子園優勝は、それからだ!!
          「甲子園優勝した後で、牙をぶちのめす」 という、至極まっとうな選択肢はなかったんでしょうか。
かくして、熱血編の最大の見せ場、バカ野球がスタート。括目して待て。いやマジで。
              アオリ 「秀和対竜谷!! 死闘開始の次号」





週刊少年サンデー1975年
第13号

激闘開始!!
 よ、野球部を名のる以上……たとえ部員がきさま一人だけだろうと、容赦しないからそう思え !!」
 、あたしもやるわ !!」  阿羅漢 「わしもやる !!」  ……かくして急遽、部員が二人増えました。
野球部員人目  一乗寺香ちゃん 
野球部員人目  中村阿羅漢和尚  

秀和学院野球部一同 「ハッハハハ!! ヨボヨボ坊主か!! こいつぁおもしれえや!!」
 「よかろう!! 何人いようと知ったことではない。 だが、あらかじめ言っておく !!
      
  
きさまらが二度と立ちあがれなくなるまでやる!! 
 つまり、死ぬまでだ !!

これってまさに、ルール無用・時間無制限のデスマッチ!!
でもそれ、どちらかといえば
野球じゃなくてプロレスキャッチフレーズじゃないかと思うのですが。

あまりの無茶な提案に、激怒する(珍しく常識人)。しかし、それを止める石松忠太郎
石松 「このまま引き下がったら、永久にのし上がれやしないぞ!!
     
勝つ!! 必ず勝つ!! そう信じてやるしかないんだ!!」

忠太郎 「それだわさ!! それが男の生きる道だわさ!!」
決意する 「よし!! やろうじゃねえか!! 殺るか、殺られるかだ !!

まずは、攻撃順を決めることに。 「よっしゃあ、ジャンケンだ!!」  石松「だめだ!!」
石松 先攻をとるんだよ、絶対に!! わかるだろ!! 守ったら……終わりだぜ !!
            (忠太郎のバッテリー除くと、守備が3人しかいないので。しかも、うち2人はヨボヨボ坊主

 「……… わかったぜ、石松!!」
   
「蘭よ、この試合にルールはねえ !! たしか、そういったな?
    
先攻は………なぐりあいで決めようじゃねえかっ !!

さすがルール無用のデスマッチ!! 攻撃順を決めるのに殴り合い
その先攻・後攻を決定する殴り合い竜谷高校代表として、忠太郎が出ることに。
そして、秀和学院の代表として登場するは
           この男→
その名は、メリケン・ジャック!!

忠太郎をも上回る巨人の黒人(それとも二世か?)
  「よろしく頼むぜ!!」 と、握手を求めていながら
応じようとした忠太郎に、「このマヌケ !!」
 …と、突如殴りかかる分かり易い卑怯者
     ………なんかこの漫画、ますますプロレス化しておるような。

それが証拠に、この殴り合いの決着つけたのが
    ↓この技!↓



 ベアハッグ
←ですよね、これ。

          やっぱりプロレスじゃん(笑)

メリケン・ジャック泡吹いて失神!!
竜谷高校の先攻に決定する。

 「フン、だらしないやつだ!!
   メリケンジャック
   きさまはクビだ!! とっととうせろ!!」

ジャック 「ら、ぼっちゃま………
       ち、ちきしょう………!!」

恨み骨髄のウドの大木。

そして、いよいよ竜谷高校の先攻で試合開始。
石松 、おまえ打て!!」   「えっ、おれ一番かよ!?」
   「まだ分からないのか!! この試合にルールはないんだ!! 一番も二番もない!!
    おまえだけが、何度でも打つ!! だが、打ったら必ずホームへ帰ってこい!! どんなことをしてもだ!!
    牙が疲れたら、忠太郎が交代する!! ただし、どんなことがあってもアウトはとられるな!!
    なぜなら、チェンジになり守りにつく時が我々の終わりだからだ!!」

        (バッテリー除くと守備が3人しかいない。うち2人は女とヨボヨボ坊主。全員三振に取れば問題ないと思いますが)

石松 「いけっ、!! あの投手がノンビリと規定球を投げている今だ!!
   プレーボールもなにもない!! 戦いは、もう始まっているんだ!!」

「よしっ、戦闘開始だ!!」
ノンビリと…
投球練習中の…
規定球を打つ主人公

ナイス・バッティング!!
素晴らしいフォロースルー!!
…って、そういうことじゃない!

さすがルール無用のデスマッチ!!
投球練習とか、関係なし!


しかし、当たりは良いが、センター右へのヒット
センター捕球して、二塁へ送球!!
二塁手 
「まにあうぞ!!」








まにあうだと!! ぬかしやがれ!!」

残酷画像 良い子は、野球でこんなことをしてはいけません!!)





ね、
バカ野球でしょ♪
確かに、この試合にルールはない !!

…とか、言ってたバカはいたけれど
まさか
本当にルールがないとは!!
リアルルール無用のデスマッチ!!





そして、セカンドベースを回った
「ホームへ帰る!! どんなことをしてもだ!! 守ったら終わりなんだ!!」
石松 「まわれ、!! 必ず帰ってこい!!」
忠太郎 「まわれ――っ、牙!!」




しかし、必死に声援を送る忠太郎の背後に
メリケン・ジャック迫る!!

あっ、ジャックナイフだ!! (笑


アオリ
「強豪・秀和学院に、たった5人で挑む竜谷高校!!
負けられない一戦!! だが、早くも危機が…!!」





週刊少年サンデー1975年
第14号

一回表、竜谷の攻撃!!
必勝を期す牙!!

二塁を回って三塁も蹴る

ボールも持ってないのにぶっ飛ばされる三塁手。
そして、決死の本塁突入!!
こぼれたボールを拾い、バックホーム!!

 「だめっ、まにあわないわ!!」



しかし…

捕手の顔面にケリ入れる!!
残酷画像 良い子は、野球でこんなことをしてはいけません!!)


見事、生還する外道主人公!!
さすがルール無用のデスマッチ!!

しつこいですが、これあだち充先生の作品♪


観客 一塁打を力づくで本塁打にしちまった!! こんなすさまじい試合、初めて見たぜ」
    「まるで、アメリカンフットボールだ!!」   ……いいや。これ、プロレスだと思いますw。

 ルール無用とぬかしたのは、っ、貴様だぜ!!
   
今さら文句はねえだろうな!!
   徹底的にぶちのめしてやる!! 
死ぬのは貴様らだ!!
     ……もはや、どちらが悪役なんだか。

蘭 「使いものにならんやつらに用はない!! かたづけろ!!」
ぶっ倒れている選手バカ野球の被害者)たちが、粛々と運び出される。
そんな中、ジャックナイフを手にして忍び寄る
 メリケン・ジャックが凶行に及ぶ!!
     背後から忠太郎を刺す!!
      (残酷画像 良い子は普通、野球でこんなことはしません!!)

血染めのナイフを引き抜くジャックにご注進。
ジャック 「やったぜ……ふくしゅうをよ!!」
 「命令したおぼえはない……」
ジャック 「そ、そりゃあねえよ!!
   おれは、あんたに喜んでもらえると思ってやったんだ!!
   も、もとどおりチームに復帰させてもらえるんだろ?」

蘭 「うせろ!! この薄汚ねえクズ野郎!!
   貴様は一円の価値もない虫ケラだ!!
   二度とおれの前にクソくせえツラを見せるなっ!!」

本格的にに捨てられ、更に罵詈雑言の追い討ち。
その場で泣き崩れるメリケン・ジャック
ジャック 「ひでえ……ひでえよ……そ、そらあねえよ……」

刺された方の忠太郎は、その傷の痛みに必死で耐える。
忠太郎 「この傷は見せちゃならねえわさ……おれたちは5人…たったの5人なんだわさ!!」

そうとは知らない竜谷ナインメンバー。次の打者も、また牙林太郎
あまりの残虐な牙のプレーに激怒した秀和学院投手安岡くんの次の球は………

安岡 「フフフ……牙よ、おまえに………おれのとっておきのボールを………投げてやるぜっ!!
   くらえ―――っ!!  忠太郎石松阿羅漢「ビーンボール!!」
〔解説しよう!〕
後ろへのけぞっても前へかがんでも、どうにも避けることのできない打者の死角が、ただ一か所だけある!!
そこをねらって投げられると、王のような大打者でさえも一瞬判断に迷うことがある………
ボールを見定める人間の目は、それほど正確ではない……打者は、常に横目でボールを見る……そこに錯覚が生じる……
正面を向いて見なおそうとする……
だが、その時はもう遅いのだ!!
殺人ビーンボール!! これに向かう打者は、ヘビにみいられたカエルのように立ちすくんでしまうしかないのだ!!

                             アオリ
  「うなりをあげて迫る、殺人ビーンボール!! 避けることもできず、絶体絶命のは!?」





週刊少年サンデー1975年
第15号

うなりをあげて迫る殺人ビーンボール!!
絶体絶命、あやうし牙!!

回避不可能!! 直撃か!?   香 「!!」
……と、その刹那、 鈍い音とともに、
ボールは直前で急静止!!
真下にストンと落ち、足元に転がる。
危機一髪!!   
直撃寸前、石松が投じたバット
かろうじて当たり、難を逃れたのだ!!

(注意 ↑ルール違反です。当たり前だ)


石松 「走れっ、牙!!」 
気づいた 「よっしゃあ!!」

一塁に走り出す。捕手が慌てて
ボールを拾う間に、一塁悠々セーフ!!

……って、待てい!! もはや、
が打った打球でもなんでもないのだが。
  ルール無用って、ああいうのもアリなのか?
 「さあ攻撃よ、次の打者は!?」
石松 忠太郎、なにしてるんだ。おまえの番だぞ!!」

←その時、当の忠太郎。実はこんな感じ。
傷を隠すため、ウインドブレーカーを羽織って打席に立つ。
忠太郎 「この傷を……このを……
      みんなに見せちゃならねえ……ならねえわさ!!

ジャック 「あ、あいつ…あの傷で打つつもりなのか……!?」

その時、マウンドではと投手・安岡が何やら悪巧み。
 「いいな安岡、打たせるんだ!!」  安岡 「わかりました!!」  「ふふふ……」

傷の痛みに耐え、忠太郎初球をライト前ヒット。は二塁を回って三塁へ。ノーアウト1.3塁。
       (石松 「おかしい………どこからか………のにおいがする……!!」

次の打者は、張り切る阿羅漢和尚を抑えて石松。………と、ここで安岡の執拗な一塁牽制球!!
残虐にも、背中の傷口めがけてタッチを繰り返す!!

タッチ♪

タッチ♪

ここにタッチ♪(外道)
ここにきて、もようやく忠太郎の異変に気づく。
メリケン・ジャック 「な、なんてことを……!!」
 「な、なぜなんだ!? 忠太郎……立て!! 立つんだあ――っ!!

                              アオリ
「背中の傷をえぐる、非情なのタッチ!! 吹き出る血潮!! うめく忠太郎!! 竜谷チーム大ピンチ!!」





週刊少年サンデー1975年
第16号

背中の傷をねらう、非情なのしうち!!
吹きだす
鮮血!! 忠太郎、大ピンチ!!
うずくまる忠太郎の周りに集まる秀和学院ナイン。



メリケン・ジャック
「ま、まさか……!?」


 「やいっ、!! なにしてやがる!!   
      試合やるのかやらねえのかーっ!?」



 「あせるな
作戦タイムだよ!!」


そして……

一斉に忠太郎を踏んづける!!
残酷画像 良い子は、野球でこんなことをしてはいけません!!)

凄まじい「作戦タイム」もあったもんだ!!
さすが、
ルール無用の(以下略)

しかし、もはや野球である必要性を
全く感じないのは、私だけだでしょうか?



罪悪感に苛まれ、絶望に沈むメリケン・ジャックの手に
血染めナイフあるのを見て、すべてを理解した
ジャックからジャックナイフを奪い取り……

に猛然と襲いかかる!!
忠太郎やられたように、やり返すのか!?
……と、思いきや、ナイフを突きつけて脅すだけ。

「守備につかせろ、!! さもないと……」

かくして、バカ野球再開することに。
重傷の忠太郎をベンチに寝かせ、救急車を呼ぼうとするも、忠太郎それを拒否する。
忠太郎 「頼むわさ!! おれ野球がやりたい!! 野球できるなら、死んでもいいわさ!!」
      感動のシーン……なんでしょうが、この漫画のバカさ加減に呆れ果てておりまして、どうにも感情移入ができません。
そんな忠太郎メリケン・ジャックは感銘を受けたらしい
ジャック 「うう…… ゆるしてくれ――っ!! こ、こんなつもりじゃなかったんだーっ!!」

忠太郎の仇・ジャックをぶん殴る。更に殴り続けようとするのを、みんなが止める。
石松 「おちつけ、!!」
 「そうよ、!! ジャックはあやまってるのよ!! 悪いことをしたと後悔しているのよ!!」
阿羅漢 「ゆるしてやれ!! それが仏の心というもの……」  ……これとかこれとかは、いいのか?
忠太郎 「そうだわさ……こんな傷、なんともないわさ!!」

みんなの気持ちに絆されたジャック竜谷高校のユニホームを渡す。
 忠太郎に侘びてえなら、命張って戦え!!  たのむぜ、ジャック!!」 「あ……ありがとう」

……かくして、『昨日の敵は今日の友』 (てゆーか、数分前まで敵ですが)
野球部員人目  メリケン・ジャックくんが加わった。〔この人
石松忠太郎阿羅漢ジャック 「よしっ、ゲーム再開だ!!」

                           アオリ
   「また一人、仲間がふえた!! これで6人!! 固い信頼で結ばれ、強敵に挑む竜谷!!」





週刊少年サンデー1975年
第17号

白熱の試合、再開 !!
ノーアウト1,3塁。三塁ランナー。一塁ランナージャック忠太郎の代走)。打者は石松
初球、ジャックがスチール敢行!! 二塁送球の間にも本塁を狙うが、看破され……
キャッチャー、サードに送球!!
タイミングは完全にアウトだが!!
            しかし…→
        (だから、良い子は決してマネするな)

足癖の悪さで、二、三塁オールセーフ。
未だノーアウト。更なるチャンス。

ここで秀和学院(本当の)作戦タイム。
不敵な笑みを浮かべる秀和ナイン。
 「ようし!! みんな、チェンジまであと二、三分だ!! がんばれよ!!」
その策とは………石松への敬遠!! ベンチに残るは、重傷患者ヨボヨボ坊主
 ちゃん…阿羅漢校長…それに重傷の忠太郎……どちらにしたって打てっこねえ!!
    
いかんっ!! 〔中略〕……守ったら終わりなんだ!! なんとかしなければ……」

と、そこへ…… 「この野球、待てェ――っ!!」

突如、警察官が自転車に乗って登場。明らかにギャグキャラっぽい。
警官 「この試合、ちょっと待て!! 事件があったという連絡を受けた!! だから取り調べる!!」

試合中、職務質問を始める警官。その試合の事情を聴き、見るに見かねて…

高校に入学できるような歳じゃ……
現職の警察官が、職務中に何……
何かもう、どうでもいいです。
野球部員人目  丹野五郎くん加わる。
阿羅漢 「よーし、入学を許す!! やれっ、力のかぎり!!」 
……ああ、そうでっしゃろな。
石松四球で歩いて、ノーアウト満塁。丹野五郎に対するその初球、「むむっ、絶好球なり!!」 
しかし、バットの先っぽに引っ掛けてボテボテのピッチャーゴロ!!
1-3-6と渡ってトリプルプレイ完成!! 一瞬でチェンジ!!
     無能、役立たず、厄病神>丹野五郎

 守備…か!!」    ……きさまもこれまでだ!!  ふふふ……

                           アオリ
   五郎の入部で7人にふえた仲間!! だが、ついにチェンジ!! 竜谷チーム、どう守る!?」





週刊少年サンデー1975年
第18号

ついにチェンジ !!
秀和の打線に対して、
一点を守りきれるか、牙!?

実は、ここまで連載5週した時点で、まだ一回の表の攻撃が終わったのみ。
しかも、あれだけのドタバタがあったにも関わらず、得点わずかに
一点
一番最初の、凶悪なランニングホームランのみ。
守る竜谷高校は、内野のみを固める守備隊形。外野に飛べば、即ホームラン。
   ピッチャー・牙林太郎  キャッチャー・忠太郎  ファースト・中村阿羅漢校長
   セカンド・熊尾石松  サード・メリケンジャック  ショート・丹野五郎  ハーフライト・一乗寺香

一回の裏、秀和学院の攻撃は、いきなり主砲の一乗寺蘭から。
観客 「待ってました!! 高校野球史上最大の四番打者一乗寺蘭!!」 (でも、試合放棄やらかしましたが)
    甲子園の主役が、こんなボロ寺で見られるとは思ってもなかったぜ!!」  (だから、試合放棄…)

しかし、牙林太郎。微塵の動揺も見せず。三振に取れば外野など関係なし。
オール三振を狙って、一乗寺蘭に対して全力のストレート!!  ……初球空振り!!
 「おれのバットが……空を切った!!」
観客 げえっ!! は、速い!! おっそろしく速いっ!!」
   「あんな投手が、どうしてこんなボロチームに!!」


しかし、一球捕っただけで、激痛に耐えかねてその場にうずくまる忠太郎
それ見てほくそ笑む 「ふふふ……、きさまもなかなかどうして非情なやつだな……」

あからさまに動揺する。二球目、忠太郎を気遣って力のないボール。
当然のようにに痛打され、ボールは外野に転々………ランニングホームラン。同点。

 「ふふふ……この試合は一人が何度でも打てるんだったな……!?」
再び打席に立つ。そして同じように打たれる。延々と打たれ続ける。滅多打ち………………
   「カキン」 「カキン」 「カアン」 「カキーン」 「カキィ」 「カーン」



日も暮れかけた長屋。飲んだくれて寝てる剛作の家に、慌ただしく押しかける人たちあり。
   剛作さん!! た、たいへんだよ――っ!!」  しかし、目を覚まさない剛作
   「起きろったら!! この飲んだくれおやじ!! が……あんたのセガレがたいへんだよ!!」
   「がコテンコテンにぶちのめされているんだよ!!」
   「応援にいってやんなよ!! は、あんたのたったひとつの
なんだろ!?」
しかし、目覚めないアル中親父「ムニャムニャ……」。 悪態をついて帰っていく
   「勝手にしろい!! アル中親父め!! こんな親父を持っちゃ、も勝てっこねえや!!」
   
元プロ野球選手が、聞いてあきれるぜ!!」
その言葉で目を覚ますアル中親父。
ふらつく足で、物置を開けるとそこには……
!?……トロフィー???

 それ持ってふらつく足で外に出るアル中親父。
剛作 「待ってろよ、…………
     今すぐ、いくからなあ……………」



夜。辺り一面真っ暗な中、ようやく竜谷高校に到着。
「うっ!!」 校門(?)付近で剛作が見たものは!?
長々と続いてきましたこのバカ野球。
次回、ようやく決着を迎えます。乞うご期待!!

アオリ
忠太郎の傷を気づかい、全力投球できない!! 
爆発するの打棒!! かけつけた剛作が見たのは!?」






週刊少年サンデー1975年
第19号

忠太郎の傷を気づかい!!
全力投球できない牙!!
果てしない蘭の攻撃!!
死闘はいつしか夜に!!

剛作 「き、聞こえる……!? このの中から、荒い息づかいが………聞こえる!!
そこへ、突如聞こえる打球音!! 反射的に見事な動きを見せる剛作

剛作 「と…とれた!! まだやれる!! やれるぞーーっ!!(←バカ

その頃、マウンド上でぶっ倒れている
 「投げ続けて10時間以上…………もう限界だぜ………」

いつの間にか、ちゃんがそばに。
 、あなたのお父さんがきてくれたわ
………これで、わがチームは8人ね!!」

(もはや、ツッコむ気力なし)
野球部員人目  牙剛作アル中親父)

香 「………負けないで!!」


。お互いの靴を舐め合った唇同士が!!




…で、牙。復活!!
 「うおおお――っ!! いるか――っ、!!」
 「どうした!? あまり静かなもんで、くたばったのかと思っていたぜ!!」

、最後の力を振り絞っての全力投球!!
忠太郎も命懸けで捕球する!!
 「もう何百球にもなるというのに、なんという球威だ!!」
最後の最後に、を空振り三振に斬って取る!!
しかし、諦めの悪い
捕球の直後、ぶっ倒れた忠太郎の背中の傷を
バットでグリグリ… 
 「落とせ!! 落とすんだ!!」

「待ていっ!!」 手に持ったトロフィーを翳しつつ、宣言する剛作
「元プロ野球牙剛作が、最優秀選手賞にかけて……おまえに三振を宣告する!!」

 「よけいな口だしはやめてもらおう!! 元プロ野球選手だかしらないが、
この試合にルールはない!! どんな手を使おうと敵をたおす!! それだけだ!!」


剛作 「ばか者っ!! そんなものは、野球でもなんでもない!!」
……ああ、このバカ野球始まって以来、初めて聞くマトモな意見(笑)

剛作 「いいかっ!! こんな泥試合に勝ったとて、なにが自慢できるものか!!
ルールを重んじ正々堂々と戦ってこそ、真の男の勝負といえる!!」

……非の打ち所のない正論だ。なんか、涙が出てきたよ。このアル中親父(笑)

剛作 「聞け、若者たちよ!! 今おまえらがイキがってやってることは、
ケチなチンピラのケンカにすぎんのだ!!」
「野球をやれっ、真の野球をな!!」

そして夜が明け、朝日に照らされて燦然と輝く剛作とトロフィー(最優秀選手賞)

アオリ
「カップにきらめく朝の光!! 真の野球をやれ!! 疲れ果てたの胸に、新たな闘志が!!」



かくして、バカ野球は終わりを告げる!!
…というか、グダグダのまま終わる。
てゆーか、
これで終わっていいの?



秀和学院 vs 竜谷高校  結果: 不明
何回までやったのか、何点取られたのか。
下手すれば、一回の裏も終わってないかも。
主人公・
の防御率、無茶苦茶に悪そうです。



…さて、あだち充作品最高のマニアックの後は
ルール無用のデスマッチ!!
あだち充作品
最凶最悪のバカ野球。
結論から申し上げますと、竜谷高校野球部。
最後まで、9人揃うことはありません(爆)


そして、ここから物語は急展開!!(マジで)
果ては、
オーバーテクノロジーまで登場!!
次回、
堕落編にご期待ください。
(完成未定)

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