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精神障害と関連する各種疾患
精神障害について 
精神障害とは
 
 精神障害とは、何らかの脳の器質的変化あるいは機能的障害が起こり、さまざまな精神症状、身体症状、
 行動の変化が見られる状態。
 脳内で何らかの生物学的な変化が起こって、一連の症状が引き起こされているものと考えられる。

ICD-10による精神疾患の分類
 
 1:症状性を含む器質性精神障害

    アルツハイマー病の認知症
    血管性認知症
    他に分類されるその他の疾患の認知症
       ピック病、クロイツフェルト・ヤコブ病、ハンチントン病、パーキンソン病、
       ヒト免疫不全ウイルス病などに伴う認知症

 2:精神作用物質使用による精神及び行動の障害

 3:統合失調症、統合失調型障害及び妄想性障害

 4:気分(感情)障害
    双極性感情障害(躁うつ病)
    うつ病エピソード

 5:神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害
    恐怖性不安障害
       広場恐怖、社会恐怖など
    他の不安障害
       恐慌性(パニック)障害)など
    強迫性障害(強迫神経症)

 6:生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群
    摂食障害
       神経性無食欲症、神経性大食症
    非器質性睡眠障害
    性機能不全,器質性障害又は疾病によらないもの

 7:成人の人格及び行動の障害
    特定の人格障害
    性同一性障害

 8:知的障害(精神遅滞)

 9:心理的発達の障害

    会話及び言語の特異的発達障害
    広汎性発達障害
       自閉症、レット症候群、その他の小児(児童)期崩壊性障害
       知的障害(精神遅滞)と常同運動に関連した過動性障害、アスペルガー症候群など

 10:小児期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害
    多動性障害
    小児(児童)期に特異的に発症する情緒障害
    チック障害
       慢性運動性又は音声性チック障害、音声性及び多発運動性の両者を含む
       チック障害(ドゥラトゥーレット症候群) 

精神障害の原因による分類 
  外因・内因・心因

 外因性精神障害

    外傷や疾患、薬物の影響などはっきりした理由で脳神経の働きが阻害され、精神症状がみられるもの。
    原因としては、脳挫傷や感染症などが挙げられる。


 心因性精神障害
    心理的ストレスが原因で症状が出てくるもの。
    ストレス反応(急性ストレス障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD))や適応障害などの神経症がある。


 内因性精神障害
    原因がはっきりしないのに精神症状が見られるもの。
    代表的なものとしては統合失調症、気分障害(うつ病、双極性障害)が挙げられ、この
    内因性精神疾患だけを指して精神疾患や精神障害と定義する場合もある。

身体疾患による精神障害

 身体疾患が、既往歴、検査によって確認されており、その精神的な症状が身体疾患の生理学的機序と
 関連している。
 大きく分けて、脳の機能不全による認知機能障害と、それ以外の身体疾患による精神障害の症状である。


 脳の機能不全による認知機能障害
    前者は主に認知症である。
    アルツハイマー型だけでなく、事故による脳外傷(外傷性脳損傷)によるものも含まれる。


 それ以外の身体疾患による精神障害
    感染(例えば、単純ヘルペスや麻疹ウイルスなどによる脳炎など)、脳卒中、代謝異常(尿毒症、
    肝性脳症や先天性代謝疾患など)、甲状腺機能低下症、あるいは亢進症といったものが原因となる。

薬物誘発性

 アルコールなど薬物依存症や、過剰摂取による中毒、あるいは依存形成後の減薬による離脱が原因となる。

疫学 
 
 精神障害は一般的であり、WHOは世界の多くの国々において3人に1人が、OECD諸国では2人に1人が、
 人生のある時点において精神障害を経験するとしている。

 米国
   市民の46%が人生のある時点で経験する。
   米国で多い障害は、不安障害(28.8%)、気分障害(20.8%)、衝動制御障害(24.8%)、物質乱用(14.6%)であった。

 OECD諸国
   労働年齢のおおよそ20%が軽中程度の精神障害を罹患しており、平均で市民の15%が精神保健問題にて
   医療機関を受診している。

症状・重症度 
  重症度

 軽症

   診断基準を満たしているが社会的あるいは職業的機能の低下が軽度である。

 中等症
   軽症と重症の中間である。

 重症
   診断を下すために必要な数よりも多数の症状を満たし、いくつかの症状は特に重症であり、社会的
   あるいは職業的機能が著しく低下している。

治療 
 
 治療は大きく分けて3つである。

   身体的な治療
      向精神薬による薬物療法、脳に直接働きかける電気けいれん療法など

   言語や行動を介した治療
      認知行動療法などの心理療法、作業療法など

   社会的な環境調整 

身体的な治療

 1:薬物療法

    精神疾患の治療の中心になるのが薬物療法。
    精神に作用する薬を向精神薬というが、症状によってさまざまな向精神薬を服用することになる。

 
薬剤 働き 対象疾患
抗精神病薬  ドーパミンの働きを調整  統合失調症 双極性障害
抗うつ薬 セロトニン、ノルアドレナリンの濃度を高める うつ病
精神安定剤 神経活動を安定化させる 双極性障害
抗不安薬 睡眠薬 鎮静系の神経伝達物質の働きを強める 神経症(不安障害) 不眠症


 2:電気けいれん療法 (ECT:ElectroConvulsive therapy

    頭部(両前頭葉上の皮膚に電極をあてる)に通電することで人為的にけいれん発作を誘発する治療法。
    電撃療法、電気ショック療法(ES)とも言う。
    作用機序は不明である。


   ECTの種類
     四肢や体幹の筋にけいれんを実際に起こすもの(有けいれんECT)と、筋弛緩剤を用いて筋の
     けいれんを起こさせないもの(修正型ECT、無けいれんECT)に分類され、用いる電流も「サイン波」型と
     「パルス波」型に分類できる。


   適応
     日本では、うつ病・双極性障害・統合失調症などの精神障害(まれにパーキンソン病などにも)の
     治療に用いられている。


   うつ病
     重症で自殺の危険が高く緊急を要する場合。
     薬物療法を充分行っても症状が改善しない場合、薬物療法の副作用が強い場合など。


   双極性障害
     うつ状態で上記したような問題がある場合や、躁状態で興奮が強く緊急を要する場合など。


   統合失調症
     難治性の場合や、抑うつを伴い自殺の危険が強い場合、緊張型の昏迷状態など。


   パーキンソン病
     気分症状と運動症状の両方にしばしば効果が認められる。
     薬物抵抗性がある場合。
     あるいは抗パーキンソン病薬が副作用により使えない場合など、疾患の末期に用いられるのが典型的である。

言語や行動を介した治療

 1:心理療法

    物理的また化学的手段に拠らず、教示、対話、訓練を通して認知、情緒、行動などに変容をもたらすことで、
    精神障害や心身症の治療、心理的な問題、不適応な行動などの解決に寄与し、人々の精神的健康の回復、
    保持、増進を図ろうとする技法。
    特に、人間関係に起因するストレスなどの影響が認められる心因性の精神疾患の治療においては
    心理療法はストレスそのものの分析・考察を行うため、表面的な症状を抑える薬物療法などの
    対症療法とは区別される。


  論理療法(Rational therapy)
    アルバート・エリスが1957年に提唱し、最初の認知行動療法であるとみなされている。
  
  認知療法(Cognitive therapy)
    自動思考と呼ばれる、認知上の歪みを修正し、さらにスキーマと呼ばれる捉え方の根底的な部分にも
    焦点を当てる。
    従来の行動と感情だけに焦点をあてたものから、思考や言語といった認知への焦点を加えたのである。

  自己教示訓練(Self Instruction Training)
    ドナルド・マイケンバウムによって1970年代に開発された

  問題解決療法(Problem-Solving Therapy)

  認知行動療法(:Cognitive behavioral therapy:CBT)
    従来の行動に焦点をあてた行動療法から、アルバート・エリスの論理療法や、アーロン・ベックの
    認知療法の登場によって、思考など認知に焦点をあてることで発展してきた心理療法の技法の総称。



 2:作業療法
    身体又は精神の障害に対し、応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作、
    その他の作業を行わせること。

社会的療法

 社会生活へ適応するため、コミュニケーションなどの生活スキルを磨くもの。
 集団作業などを通じて生活の感覚を取り戻すデイケアなど。


 ソーシャル・スキル・トレーニング (SST)
    困難を抱える状況の総体をソーシャルスキル(社会技能)と呼ばれるコミュニケーション技術の
    側面からとらえ、そのような技術を向上させることによって困難さを解決しようとする技法。

精神障害と各種疾患
1:症状性を含む器質性精神障害 
 
 詳細は、「認知症」へ

2:精神作用物質使用による精神及び行動の障害
 
 アルコール中毒
 アヘン中毒

3:統合失調症、統合失調型障害及び妄想性障害  
  統合失調症(Schizophrenia)

 概要

   思考、知覚、感情、言語、自己の感覚、および行動における他者との歪みによって特徴付けられる
   症状を持つ精神障害の一つ。
   日本では2002年(平成14年)まで、精神分裂病と呼ばれていた
   自閉症状と連合障害(認知障害)を基礎疾患とする複数の脳代謝疾患群と考えられている。
   初期には幻覚や妄想などが起こり、中期から後期にかけては無気力に悩まされる。


 原因
   根本的な原因は不明であるが、遺伝要因が大きい。


 症状
   共通する症状は、思考や行動、感情がまとまりにくくなることである。
   自閉や連合障害からくる脳の疲弊によって、一部の患者では特徴的な幻覚や妄想を発症する頻度が少なくない。
   また社会的または職業的機能の低下すなわち、仕事、対人関係、自己管理などの面で1つ以上の機能が
   病前に獲得していた水準より著しく低下している。
   認知、情動、意欲、行動、自我意識など、多彩な精神機能の障害が見られる。
   大き陽性症状陰性症状の二つがあげられ、他にその他の症状に分けられる。
   全ての患者が全ての症状を呈するのでないことに注意が必要である。


 陽性症状
   実態がなく他人には認識できないが、本人には感じ取れる感覚のこと。
   なかでも、自分の悪口やうわさ、指図する声等が聞こえる幻聴が多い。
   明らかに誤った内容を信じてしまい、周りが訂正しようとしても受け入れられない考えのこと。
   誰かにいやがらせをされているという被害妄想、周囲のことが何でも自分に関係しているように思える
   関係妄想などがある。


 陰性症状
   意欲が低下し、以前からの趣味や楽しみにしていたことに興味を示さなくなる。
   疲れやすく集中力が保てず、人づきあいを避け引きこもりがちになる。
   入浴や着替えなど清潔を保つことが苦手となる。

 治療法
   薬物療法や精神療法のほか、社会生活の難しさを訓練によって克服していくソーシャルスキルトレーニング
   (SST)やデイケアなど。
   薬物療法では、主にドーパミンD2受容体拮抗作用を持つ抗精神病薬(日本では20数種類)の投与が、
   陽性症状を中心とした症状の軽減に有効。

4:気分(感情)障害 
  双極性感情障害(躁うつ病)

 概要

   躁病(そうびょう)と抑うつの病相(エピソード)を循環する精神障害  
   躁病を伴う双極T型障害と、軽躁病を伴う双極IU型障害に区分される。


 原因
   双極性障害は遺伝要因の影響が強い。


 症状
   @双極T型障害
      躁病、または混合状態が1回認められれば、双極I型障害と診断される。
      抑うつと躁病と、これらの症状のない寛解期とをはさみながら循環することが多い。
      躁病あるいは抑うつから次のエピソードまでの間隔は平均して数年間である。
      また、躁病と抑うつの症状が混ざって出現する混合状態(混合性エピソード)が生じる場合もある。

   A双極IU型障害
      抑うつと軽躁病のエピソードのみが認められる。
      軽躁病は、患者や家族には病気とは認識されにくいため、自覚的には反復性のうつ病であると
      考えている場合も多い。
      症例によっては特定の季節に再発を繰り返すこともある。
      抑うつから急に躁状態になること(躁転)はまれでなく、一晩のうちに躁転することもある。
      また1年のうちに4回以上の抑うつエピソード、躁病エピソードを繰り返すものを急速交代型と呼ぶ。


 うつ病との違い
   躁病から病気が始まれば双極性障害と診断可能であるが、抑うつから始まった場合には、うつ病と
   診断されることになり、明確に躁病あるいは軽躁病が現れるまでは適切な治療は実施できないことになる。
   肉親に双極性障害の人がいる場合、発症年齢が若い(25歳未満)、幻聴・妄想などの精神病性の特徴を
   伴う場合、過眠・過食などの非定型症状を伴う場合などは、双極性障害の可能性が高まる。
   身体愁訴などの症状は少なく、精神運動制止が強いなどの特徴もある。
   自覚的にはうつ病であっても、親が双極性障害を持っている場合は、それを伝えることが望ましい。
   病前性格はうつ病に特徴的な執着性格やメランコリー親和型性格とは異なり、社交的で気分が変わりやすい
   傾向(循環気質)が見られるとされてきた。
   しかし、前向き研究では確認されておらず、最近では、こうした性格は、既に気分循環症を発症していたと
   考える方向にある。


 治療
   躁・うつの再発を予防するための気分安定薬と呼ばれる一群の薬剤を中心とした薬物療法と、
   再発をコントロールしたり再発の兆候をモニターするなどの心理教育や、対人関係のストレスへの対処や
   社会リズムを一定に保つことを目指す対人関係社会リズム療法 (IPSRT) などの心理社会的介入が
   治療の両輪となる。
   定期的なフォローアップが必要とされる。
   再発率が高い為、一生涯の予防とコントロールが必要である。

うつ病

 概要

   気分障害の一種であり、抑うつ気分、意欲・興味・精神活動の低下、焦燥、食欲低下、不眠、持続する悲しみ・
   不安などを特徴とした精神障害。
   うつ病と、大うつ病性障害、また単極型(短極性)うつ病は、ほぼ同じ意味であるとしている。
   躁病や軽躁病のエピソードが存在すれば、診断は代わりに双極性障害となる。

 原因
   うつ病の発病メカニズムはいまだ不明であり、社会的相互作用、心理社会的、生物学的らの複雑な
   要素によるとされ、さまざまな仮説が提唱されている。
   現在、動物実験によって、抑うつ状態に特有の神経回路機構が存在する事が徐々に明らかとなりつつある。

 症状
   2週間以上の重症の抑うつ気分の存在を特徴とする。

5:神経症性障害、ストレス関連障害及び身体表現性障害 
  不安障害

 不安障害とは

   不安とは、明確な対象を持たない恐怖の事を指し、その恐怖に対して自己が対処できない時に発生する
   感情の一種である。
   不安障害は、不安が強く、行動や心理的障害をもたらす症状の総称。
   精神症状として強い不安、イライラ感、恐怖感、緊張感が現れる。
   また、発汗、動悸、頻脈、胸痛、頭痛、下痢などといった身体症状として現れることがある。


 不安障害の治療法
   治療は、薬を使う治療と、会話などによる治療とがある。いずれかの方法で治療することもありますが、
   併用したほうが効果的と考えられている。


 不安障害に用いられる主な薬:抗うつ薬と抗不安薬。
   長期にわたって予防的に使うのには抗うつ薬
   緊急対応に使うには抗不安薬


 会話による治療
   認知行動療法
     この治療法では、まず学習的な作業として、不安が生じるメカニズムなどを学ぶ。
     自分の不安がどれくらい現実的なものかを吟味したり、より現実的な行動はどのようなものかを
     検討したりする。
     そして、そこで検討された行動を実行する。
     実行する際には、自分が不安になりそうな状況に少しずつ直面していくことがあり、これを
     段階的暴露(ばくろ)と言う。

各種の不安障害

 恐怖症
   不安も恐怖も警告信号である点は同じですが、不安がやや漠然とした未来のことに向けられた信号なのに
   対して、恐怖はその対象が今目の前に(あるいは頭の中に)はっきり存在している点が違っている。

   社会恐怖(または社交不安障害)
      社会恐怖とは、恐怖の対象が、知らない人たちの前で注目を浴びるような社会的状況。
   高所恐怖症
   閉所恐怖症など



 全般性不安障害
   上記の恐怖症とは異なり、特定の対象に限らずほとんどあらゆることに不安を抱くようになるのが
   全般性不安障害です。



 パニック障害
   パニック発作という、突然に生じる自律神経系の乱れを繰り返す
   パニック発作の症状には、動悸、息苦しさ、発汗、震え、めまい、吐き気、しびれや冷感などがある。
   数分以内にピークに達するほど急激に生じてくるのもその特徴の1つ。
   死ぬのではないかなどと恐くなって救急病院を受診する方もいますが、検査をしても異常が
   見当たらないことが多い。
   予期せず繰り返す発作に、1人で外に出るのが恐くなったり、元気がなくなったりすることもある。



 物質誘発性不安障害
   薬物などにより不安が生じる場合。
   交感神経を刺激する作用を持つ物質は不安を生じさせることがあります。
   合法的なものではカフェイン、違法薬物では覚せい剤、コカインなどがあります。
   また逆に神経を鎮静させる物質を摂取した後に反動で不安が生じることもあります。
   こうした物質には、アルコール、睡眠剤、抗不安薬などがあります。

強迫性障害(強迫神経症)

 強迫性障害とは

   不合理な行為や思考を自分の意に反して反復してしまう精神障害の一種である。
   同じ行為を繰り返してしまう「強迫行為」と、同じ思考を繰り返してしまう「強迫観念」からなる。



 症状
   強迫症状とは強迫性障害の症状で、強迫観念と強迫行為からなる。
   両方が存在しない場合は強迫性障害とは診断されない。
   強迫症状はストレスにより悪化する傾向にある。

  @強迫観念
     本人の意思と無関係に頭に浮かぶ、不快感や不安感を生じさせる観念を指す(侵入思考)。
     強迫観念の内容が現実になることはなく、事実であることもない。
     強迫観念の内容の多くは普通の人にも見られるものだが、普通の人がそれを大して気にせずに
     いられるのに対し、強迫性障害の患者の場合は、これが強く感じられたり長く続くために強い
     苦痛を感じている。
     ただし、単語や数字のようにそれ自体にはあまり意味の無いものが執拗に浮かぶ場合もある。

  A強迫行為
     不快な存在である強迫観念を打ち消したり、振り払うための行為で、強迫観念同様に不合理なものだが、
     それをやめると不安や不快感が伴うためになかなか止めることができない。その行動は患者や
     場合によって異なるが、いくつかに分類が可能で、周囲から見て全く理解不能な行動でも、
     患者自身には何らかの意味付けが生じている場合が多い。強迫性障害の患者の主要な問題は、
     患者の三分の一は強迫観念であり、残りの三分の二の患者は強迫行為である。



 治療
   主に心理療法によって行い、認知行動療法(CBT)や曝露反応妨害法(ERP)などが用いられる。
   時には薬物療法(SSRI)などが行われる。
   治療されなければ、その症状は数十年続きえる。

6:生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群 
 
 摂食障害

   神経性無食欲症、神経性大食症

 非器質性睡眠障害

 性機能不全,器質性障害又は疾病によらないもの

7:成人の人格及び行動の障害 
 
 特定の人格障害


 性同一性障害

8:知的障害(精神遅滞)  
 
 詳細は、「知的障害」へ

9:心理的発達の障害
 
 詳細は、「発達障害」へ

10:小児期及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害 
 
 ・多動性障害
 ・小児(児童)期に特異的に発症する情緒障害
 ・チック障害
   慢性運動性又は音声性チック障害、音声性及び多発運動性の両者を含むチック障害(ドゥラトゥーレット症候群)

 詳細は、「発達障害」へ 

参考資料 
 
Wikipedia 「障害者」 「障がい者福祉」 「身体障害」 「発達障害」 「知能指数」  

『歯科衛生士のための障害者歯科第3版』  医歯薬出版 2006/10/1 足立 三枝子 (著), 緒方 克也 (監修)

『スペシャルニーズ デンティストリー 障害者歯科』 医歯薬出版 2009/9/1 日本障害者歯科学会 (著, 編集)

障がい者と歯科診療:各論


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