はてさて転入手続きが終わって数日後、メルセデスは今ノクターン横丁に一人で来ていた。
彼女の身なりは頭に赤いスカーフを巻き黒いサングラスを掛け自分なりに容姿をごまかそうと変装しているのだ。
そして彼女の背中には重さが20`はあろうか大きなサイズのリュックを背負っている。
これから新学期から使う教科書や衣類その他を買うためダイアゴン横丁に行く前にここに用があった。
メルセデスはここ二・三日は荷づくりと自分の家の大掃除をしていた。
ホグワーツは全寮制でもちろん自分もそれにしたがわなければならないので当分自宅を留守にする。
必要なモノは持っていくし要らないモノは捨てる。
後に残ったモノといえば売れば金になりそうな装備品、世界中を周って手に入れた秘薬、数々の呪いの類。
お上(魔法省)にガサいれされたらしょっぴかれてしまうものばかりなのでできれば処分したいが、簡単に捨てることはできない代物質だ。
一番いい方法として彼女はノクターン横丁にあるボージン・アンド・バークスという店に売りつけようと考えた。
彼女の背負っているリュックの中身はその売りつけようと考えているモノが入っている。
絶対店に着くまで人にリュックの中身を知られないように気を引き締めていかなきゃ!!でも本当重いわ〜女が持てる重さじゃない〜。
魔法でかけて楽に持ち運びをしたかったがほとんどの物が魔法が効かないのだ。
ぜーぜー言わせながら目的の店に着いたとき山中の頂上に登った達成感があった。
スカーフとサングラスを取り店の中にはいろうと店のベルを鳴らした。
数秒待った後そこの主人であろう猫背の男ボージン氏が扉を開けた。
開けながら主人は
「すみません、お客様。ただいま先客が・・・。」
と言ッた途中ハッと目を見開いた。メルセデスの水際目立った美貌に目を奪われた様子で一瞬そこで固まったようだ。
彼女はそういう反応には慣れていたので気にするわけでもなく
「だったら、外で待たせてもらうわ。時間かかりそう?」
「いえ、中のお客様は急いでる御様子なのですぐに終わりますから。お時間はとらせません。」
そういうと主人は一度店の扉を閉めた。
店の中でぼそぼそと話が外に漏れていたが三十秒もしないうちに又主人が扉を開けて
「あの、どうぞ・・・。中のお客様が自分は後でいいから貴方様を先に見てあげるようにとおっしゃられまして、ささっ!!」
どうやらさっきの店の中での会話はメルセデスの容姿を先客という人に話したみたいだった。
店の中にはいると外の店の外見も気味が悪かったが中の方も負けてはいない。
売リモノの品物がいっそうに陰気を手伝っている。
だが、そんなモノたちにも目もくれず一番に自分の視界に映ったのは親子らしい二人だった。
父親らしい中年男性は頭の髪の色がシルバーブロンドでやや後ろ髪が長く、紳士的な身なりをしている。
子供であろう男の子は年齢は12〜13ぐらいでまた父親そっくりな容姿で前髪がオールバックスタイルだ。
この親子は由緒正しい家柄と純潔をカサにしている、ルシウス・マルフォイとドラコ・マルフォイだった。
その二人はメルセデスの姿を見るや否や先ほどのボージン氏と似たような顔をした。
「あの、私売りに来たので、結構モノもありますし、時間がかかりますよ。」
と、メルセデスがルシウスに言うと
「かまわないよ、お嬢さん、私はここの主人と積もる話もあるのでね、お先にどうぞ。」
とにこやかに言った。
さっきあんた自分は急いでいるからはやくしろって言ってたやんけ!このエロオヤジが!!
そう、心の声を発していたのは店の端に置いてある黒いキャビネットのなかに身を隠しているかの有名なハリーポッターだ。
彼はウィズリー家の暖炉の中から煙突飛行をしようと目的地のダイアゴン横丁と言ったのだがフルパウダーを少し吸ってしまったせいで言い間違えてしまい
目的地の場所とそれて、誤ってここの店の暖炉から出てきてしまったのである。
今、彼はここの店の中にいる魔法使い達に見つからないように必死で隠れていた。
はやく、ここから出てロンたちと合流したいのに!!
手の中指を一本たて
FUCK!
と心の中で悪態をつけた。
せまいキャビネトの中では視界が遮れられててメルセデスの姿が見えなかったが
彼女がカウンターの傍まで来てその姿が緑色の目に入ったときには一瞬にして目も心も奪われてしまった。
すごい綺麗なオネ〜サンvvvv
品物をリュックからひとつづつ取り出しカウンターの上に置く。
店の主人が一つ一つそれらに手で触ったり、虫眼鏡でじっくり見たりして、興味深く調べていた。
その間メルセデスは居心地の悪い気持ちだった。
背後からは親子の視線を一身に浴びキャビネットの中からの熱っぽい情景を感じてしまっているからだ。
彼女はさきほどから隠れているハリーに気づいていた。
(だが、当然自分が護衛をあずかるハリーポッターとはしらなかったが。)、
そんなところに身をひそめている理由は自分達に見つけられてほしくないのだろう。
泥棒でもなさそうだし邪心は感じられないのでほっといても大丈夫だと思い、見てみぬフリヲした。
だが、やはりこの視線にはいくつになっても耐えられにくい。
自分の容姿が一際優れているのは誰でも認めているし、自分でもそれなりに賞讃していた。
ココに来るまで変装していた理由は少しでも人目を引き付けたくなかったからだし、
女神のような姿(だけ)をした彼女によからぬ目的で近づいてくる輩がでてくるかもしれない。
まあ、そんな奴ら自分にしてみればどうってことはないが、面倒に巻きこま得るのはごめんだ。
店の主人が
「どれもこれも、興味深い品物でぜひこちらで引き取らせてください。
ちょっと、この本の著者名がインクが薄いせいで読みずらく調べてまいりますゆえ、お待ち下さい・ませ・・」
そういうと彼は売り物の本を持ってカウンターの奥にひっこんだ。
「すみません、やっぱり時間かかってしまい、ずいぶんお待たせさせてしまって。」
メルセデスがマルフォイ氏にむかって申し訳なさそうに言った。
「いや、いや、ところで君は学生かね?」
「はい、今年から二年生です。」
それを聞いたマルフォイ親子とキャビネットの中のハリーは先日のスネイプ教授と同じ反応をした。
やっぱり、今年十二ですうvて通すのには無理があるのかしら。
心の中でメルセデスはぼやくとさきほどから一向に話さなかったドラコ・マルフォイが
「僕と同じ年じゃないか。君は、どこの学校の生徒なんだ?僕は、ホグワーツのスリザリン生ドラコ・マルフォイだ。」
と、メルセデスの方に右手を差し出した。
どうやら自分と同級とわかったとたん積極的になったらしい。
マルフォイと聞いて一瞬顔を強張りかけたが華やかな笑みで
「あら、ホグワーツですって!奇遇ねえ。私、今年からそこに転入生としてそこに通うのよ。」
ドラコの差し出した手を自分の右手できゅっと握るとをすると青白い顔した彼の顔は一瞬にして顔だけではなく耳前まで赤くなった。
自分から仕向けた握手だが実は彼は同級の女の子(実際は六十p−歳)と手を握ったのは初めてだったのだ。
キャビネットの中のハリーはいままでにない憎悪をドラコにむけた。
そしてそんな赤くなった自分の息子の様子を見てまだまだ若いな。フッツと
眺めていたルシウスだった。
「主人がお待たせしました〜。」
とでてきてて、値段の交渉をメルセデスとした。
「では、このお値段でお引き取らせしてよろしいですね、ではこちらにサインを」
差し出されは契約書にひととおり目を通して自分の名前を書き込んだ。
メルセデスはお金を受け取って主人とマルフォイ親子に礼をいうと頭にまた赤いスカーフを巻きサングラスをかけて店から出て行った。
「あ、名前を聞いてなかった!」
ドラコがハッと気づくと
ルシウスは主人に向かい
「ボージン君さっき彼女が書いたサインを見せてくれないかね。」
「え、お客様のプライバシーにかかわる様なことは手前は・・・。」
「ボージン!」
ルシウスは自分の杖をカウンターにたたきつけた。
自分の父親の横暴なやり方になれているのかドラコもひややかにその光景をみて主人の次の行動をまった。
主人はしぶしぶさきほど彼女にかいてもらったサインを差し出した。
サインの欄にはメルセデス・ルチアーノと書かれていた。
「メルセデス・ルチアーノ・・・ホグワーツで又あえる日を楽しみにしてるよ。ぜひとも我がスリザリンに!!!」
ドラコは手に拳をにぎって陶酔していた。
彼の独り言をききっとたハリーは
メルセデスか〜メルセデス・ポッターなんてちょっといいんかも♪
だいそれた夢かもしれない、でも夢を持つことは誰でも許される自由なんだ!
とダーズリー家で身に着けた自分を守るための現実逃避と夢想が絡み合いながらはやくこの親子がでていってくれるのを願いずつ思った。
メルセデス・ルチアーノ・・・?あの女と同じ名前だな。
だが生きていたら三十半ばのはず、今思い返せば容姿もそっくりだ、彼女の娘か・・・・?
と、ルシウスの中に小さな探究心が芽生えた。
一方店から出て身軽になったメルセデスはダイアゴン横丁に向かいながら先ほどの親子のことを考えていた。
あの中年男性はルシウス・マルフォイだった・・・。
二十数年前彼と私は学年が離れていた為一緒のスリザリンとはいえあまり一緒にいる機会はなかったが
卒業後に頻繁にホグワーツに来ては自分の後輩達を何かしら勧誘してた記憶がある。
自分にも熱心に言ってきたが例のあの人が関係していることがわかってたので断ったが。
とりあえず、あまりかかわらないほうがいい。
彼女は自分の重たくなった財布をみてグリンゴッツの銀行でお金を下ろさなくていいと判断したら
そのままダイアゴン横丁にあるフローリシュ・アンド・ブロッヅ書店に足をむけた。