「ジニー俺達にも彼女と話させてくれよ。」

メルセデスとハーマイオニーとジニーとの会話に割り込んできた赤毛の双子の男子生徒がジニーに言ってきた。
ジニーとロンの双子の兄達、フレッドとジョージだ。
彼らは上級生である。
実際はメルセデスのほうが何倍にも年齢はいっているのだが丁寧に挨拶をした。

「はじめまして、フレッドさん、ジョージさん。ジニーちゃんからコパートメントの中で色々お二人のホグワーツ
での武勇伝お聞きしていましたわ。」v」

「『さん』、はいいよ〜。ジニー。俺達の株を知らないところで上げてサンキュvチュっツ」

とジニーになげっキスするフレッドに囲んで様子を見ていたグリフィンドール生達は爆笑した。
顔と背格好が寸分違いもないほどそっくりなのでどっちがフレッドかジョージかなんて見分けがつかない彼らが
メルセデスの両側にとリ囲んで接してきた。

「おお、マジ麗しい!」

とフレッド。

「この髪天然!?」

とジョージ。
声もそっくりねえ。漫画みたいに前髪の分け目で区別することとか考えなかったのかしら。
で、二人とも好きになった女の子が一緒でそのうちどっちかが事故か病気で死んじゃって、・・・・・
ああ、双子ってだけで頭の中でどんどんオリジナルストーリー作れちゃいそうだわ。
でもホグワーツのいたずら仕掛け人と謳われているみたいだからこれも芸の一部なんでしょうね。

いたずら仕掛け人でグリフィンドール生・・・。
フッとメルセデスは二十数年前のことを思い出した。
そういえば似たようなやつらが昔いたわね・・・。
でも、彼らもいいかげんいい大人になっているだろう
もしかしたら彼らの子供達もホグワーツにいるのかもしれないわね。
一瞬そういう思考がよぎったがすぐに消した。
ウィズリーの双子兄達もまざり会話を盛り上がった。
そしてつくづくグリフィンドールに入りたかったと実感させれた時間だった。



歓迎会が終わり生徒達は各々の寮の部屋に戻っていく様子を見た。
メルセデスは今日仲良くなったグリフィンドール生達にさよならを告げスリザリンの席に戻った。
もどるとお灸をすえようと待ち構えていたドラコが

「ルチアーノ、君はスリザリンにはいった以上グリフィンドールの連中と好意になるのは止めておけ。
「グリフィンドールがスリザリンの天敵ということを今更知らないわけでもないだろう。」

まるで母親が自分の娘のボーイフレンドにケチをつけるがことく言うドラコに

「ドラコには関係ないでしょ、私の友達の悪口いわないで。」

と、メルセデスはあっさり彼の言い分を拒否する。

次々に皆が席をたったので吊られる様にひとまず席を立ちぞろぞろと他の生徒達に混じって大広間をでた。
ドラコも(グラップ・ゴイルも)彼女についていき歩きながら彼女にグリフィンドールとの交際をやめるよう説得した。
そして他のスリザリン生もメルセデスに遠巻きながらドラコの意見に賛同していた。
メルセデスは空っぽの返事で返しながらこれからこの時代錯誤もはなはだしい風習を刷り込みされている
彼らと六年間一緒に過ごすのかと思うとため息がでてきそうだった。

スリザリンの談話室の入り口まで50メートルのところの十字路でメルセデスは右に曲がった。
それを見たドラコと他の学生達はびっくりして

「ルチアーノそっちじゃない!真っ直ぐだ!!」

「あ、言ってなかったわね。私どの寮にはいってもあらかじめ一人部屋って決まっていたのよ。」

「なんだって!?」

その事を聞いたドラコとスリザリン生達はざわついた。
ホグワーツの生徒は皆五人部屋にはいらなければならない。
個室を持つ特権はどの名家の権力にも屈しない事で、唯一認められるのは寮の監督生だけである。

「私、修行の一環で御香を部屋いっぱいに焚いて眠らなければいけないのよ、
御香には毒性のものもあって、他の子達を巻き込む事はできないでしょv」

ど、毒性の御香?
おやすみ〜vと手を振りながら右の通路を歩いて行くメルセデスを他のスリザリン生達と一緒に唖然として見送った。
メルセデスが入学するサイにアルバス・ダンブルドアとの条件に自分を他の寮から遠ざけた一人部屋を用意することを
条件の一つとしていた。
約束どうり彼はメルセデスのために個室を用意し彼女を迎え入れた。
彼女は他人と共存生活を心の中で望みながらも、結局自分を傷つける結果を生み出してしまった過去があった。
白魔術師になるための苦行で人の思考を読み取ってしまう技を身に着けたこともあり、それは彼女が俗世間から身を引いた理由の一つでもある。

たまたまスリザリン寮の談話室に近かった個室にはいったメルセデスは入るなり口笛を吹く。
彼女の部屋はなかなかきれいな模様の壁の内装で、寝心地のよさそうなベットにはまだ誰も受け入れてない清潔感ある水色のシーツがかかってある。
メルセデスは水色を特に好んでいたのでダンブルドアのはからいであろう。
自分の大荷物も部屋の隅にまとめておいてあった。
こんな新築のような部屋に御香を焚いて天井や壁をススで汚してしまうのは本当に気が惹ける。
さっきドラコ達に話したことはまんざら嘘ではないがわざわざ毒の空気にまみれて寝るものか、御香はあくまで
私の崇高な趣味よ。
ようするにただのプライベートルームを儲けて他の生徒達からやっかみを受けないようにいっただけだ。

「ああ〜  またスリザリンか・・・。」

ベットに倒れこむように全身を投げた。
夕食をきれいにたいらげた満腹の腹で寝込むと睡魔が襲ってくる。

「だめよ、メルセデス!!食べてすぐ寝ると太ってしまうわよ!」

彼女は自分をしかってバッと起き上がってそのまま部屋の扉に手をかけた。
消灯までまだ時間があるし散歩でも行こうっとv

長く、複雑な廊下を適当に歩いていたら、前方に小走りしてくる女の子が見えた。

「ハーマイオニーv」

「メルセデス!」

さっき大広間で別れたグリフィンドールのハーマイオニーグレンジャーだった。

「どうしたの?スリザリンは?!ここはグリフィンドールの寮の近くよ。」」

「散歩v」

「まあ、初日にそんなことしたら迷子になるわよ。」

あきれるようにハーマイオニーが言った。

「そういえば急いでいるみたいだけど・・・。どうしたの?」

マクゴガナルが絶賛するほどの学年一優等生のハーマイオニーグレンジャーが廊下を走るなんてよほど急いでいたのだろう。

「ああ・・!!そうだわ早く寮に戻って二人に真相を聞かないと!!」

「真相?二人ってハリーポッターとジニーの一番下のお兄さんの事?」

そして先ほど自分がグリフィンドールの席から立ち上がった後に湧き上がった噂を聞いた。

「なんですって?その話が本当ならハリー・ポッター(&ロン)が今夜中にホグワーツ退学なっちゃうかもしれないの?」

一回も見ずにおさらばされるのは困るわ!!

ていうか彼を守るためという大義名分でホグワーツにはいったのに、その本人がいなくなっちゃうなんて!!