ハリーポッター退行処分疑惑をハーマイオニーから聞かされたメルセデスは一瞬気が遠くなったが
ハーマイオニーの

「じゃ、メルセデス。私急いでいるから明日ね!」

という言葉で我に返った。
ハーマイオニーは早くハリーやロンに会って真相を問いたださねば!と思いグリフィンドール寮の秘密の入り口
まで急ぎ足で向かった。

タタタタタタタタ・・・・

・・・・?(足音が二重に聞こえるわ。)

ハーマイオニーは走りながら少し後ろを振り向いた。
するとすぐ自分の背後にメルセデスの整った美貌が!!

「きゃあ!メルセデス!?ダメよついて来ないで!!」

ふわふわの髪をナビカセながら足の速度を落とさずハーマイオニーは注意した。

「ついて来ているわけではないわ。私の目的地がたまたま一緒なのよv」

銀色の長髪をなびかせ一息で言い放ったメルセデスにハーマイオニーは

「目的地が一緒って・・・ハリーに会いに?(ハリーが言っていたとおり相思相愛なのね)」

「ええ。一目だけでも見たいの(どんな面しているのかしら)」

だからといって他の寮生がグリフィンドールの搭に入ってくるのは大問題だ。
ハーマイオニーは杖を取り出しメルセデスに向けた。

「ごめんなさい!ルーモス 光よ!」

「きゃ!」

杖の先がピッカと光がり突然のできごとに一瞬メルセデスは目をつぶり光を遮った。
そして次目を開いた時にはハーマイオニーの姿は見えなかった。
丁度立ち居地が十字路だったのでどっちの廊下で走ったのか判らないだろうと思ってのことだろう。
他の寮の生徒に秘密の寮の入り口がバレルコトはハーマイオニーにも処罰がくる
メルセデスだけではなくスリザリンが減点をくらってしまう。
彼女なりのはからいだろうが今は目的のためにチョットの危険と迷惑の隣り合わせも”ヘ”とも思っているメルセデスは

「キラーん!!あまいわね。本当はグリフィンドールの寮の入り口はわかっているのよv」

と、ハーマイオニーがマジックポイントを減らしてまで防御した作戦(?)を潰すかのように
さくさくグリフィンドールの搭へと足を運んだ。
昔の記憶が正しければこの先にある動く階段を渡ればグリフィンドールの秘密の入り口の”太った婦人”が見えるはずだ。

やっと見つけた!いったいどこに行っていたの?バカバカしい噂が・・・

ハーマイオニーの声が聞こえてくる。
廊下を曲がって動く階段の先を見ると思ったとおり沢山の絵画の中に一際目立っている”太った婦人”の絵画の扉が。
そして扉の前に生徒が三人立っていた。
一人は先ほどまで一緒だったハーマイオニー・グレンジャー。
そして見知らぬ男の子二人・・・。

!?

メルセデスはその内の一人メガネをかけた男の子、を一目見るなり恐顔した。

ジェームズ・ポッター!?

卒業してから十数年、本人のワケではない。
でも本人のごとくそっくり。
ああ、そうかの子供ね。ってポッターって・・・。

ハリーポッターがジェームズの息子!!?

ポッターという名字はありきたりな姓だから頭にもかすらなかったけど
よりにもよって奴の子供だったなんて。
ハーマイオニーの合言葉で開いた扉の向こうに拍手喝さいで出迎えてくれたグリフィンドール生の中に
三人は入った。
メルセデスはただボーっと彼らが去ってまた再び扉が閉まった婦人の肖像画を見ていた。
そしてその足で校長室まで向かった。
校長室の入り口ガーゴイル像の前で合言葉を言い。
部屋に入るなりダンブルドア本人に詰め寄った。

「ハリー・ポッターがジェームズ・ポッターの息子だとなぜ黙っていたのですか!?」

もともと魔法界につい最近までうとかった彼女はハリーポッターに関する知識はダンブルドアとマクゴガナル
から聞いたほどしか知らなかった。
突然の申し出にダンブルドアはポカーンと一言。

「言うの忘れておったワイ。許せ。」

「許せない!!そんなこと言って故意的に黙っていたのでしょう!?私がジェームスの事をどれだけ苦手だったかを
知らなかったとは言わせないわ!!」

ここまで怒りの講義をダンブルドアに向けるのにはメルセデスなりにもワケがあった。

「ハリーがジェームズ・ポッターの息子だと知ったらお主は護衛を引き受けナかったと?
そんな心の狭い女性ではないじゃろう君は。」

「引き受けないと思ったから黙ってらしたんじゃないの?」

メルセデスの顔は誰からでも天使のような美貌と謳われた顔を引きつきながら言い放った。

その昔ハリーの父親ジェームス・ポッターと魔法薬学教授セブルス・スネイプが学生時代から
スネイプもジェームズのことを忌み嫌っていたがメルセデスはまた別の要素で嫌うと言うか苦手としていた。
ダンブルドアもその理由を知っていた。

「だが、はじめに言ったじゃろう。ハリーポッターが幼少の頃両親がヴォルデモートに殺されたと。
まさしく父親はジェームスじゃ。」

その言葉を聞いてハッとメルセデスは反応した。

「そうだったんですよね、ハリーはジェームス・ポッターの息子だというだけで直接ジェームスがこれからからんで
くるという訳ではないですよね。
かれは・・・もうこの世にはいないんだから。
ごめんなさい、校長先生。
私なんてことを言ったのかしら、私ってこんな嫌なやつだったの・・・。」

メルセデスは急に嗚咽を吐きながらその場で泣き崩れてしまった。
ジェームズ・ポッターの名を聞くだけで非常なまでに心が動揺してしまうのだ。
今の彼女は上級白魔術師の威厳と高慢ないつもの性格のメルセデス・ルチアーノではなくなっていた。

「・・・いいんじゃよ、メルや。ワシも悪かった。
いまだに君がそれほどまでにジェームズ・ポッターの幻影におびえているとは知らなかった。
言ったとおり彼はもうこの世にいない。
彼は後世に名を残すような人物じゃったが誰しも彼を良く思っているわけではない。
セブルスもその一人じゃ。だが彼は自分の体を張ってまでヴォルデモートの罠からハリーーを守ろうとしたじゃ。」

「ひっく・・あのセブが?」

涙で目を真っ赤にしたメルセデスがビックリしたように答えた。

その後落ち着きを取り戻したメルセデスは校長室をでて自分の部屋に戻った。

・・・ジェームズの息子をセブが守った・
それに比べて自分はなんて浅はかで最低だったんだ・・・。
過去の因縁はどうであれその子供には関係のないことなのはわかりきったことではないか。

己の思考を恥じたメルセデスは明日スネイプに会って今後のハリーの護衛のことで話を儲けたいと思った。
時間割を見ると丁度一限目に魔法薬学の授業がはいっている。
メルセデスは寝巻きに着替えてベッドにはいった。

・・・グリフィンドールと合同か・・・さっそくハリー・ポッターと御対面ね。
そういえば初めてジェームズと口を交わしたのも魔法薬学の授業だったけ・・・。
あの悪夢の始まりだったけど・・・
まさか息子も・・ううんっつ!!でも奴の息子だし。ポッター家のサラブレッドだし
久しぶりの授業のせいか、はたまたハリーに会うからの緊張のせいかメルセデスはその夜寝付けなかった。

そしてその頃ハリーポッターは男子寮の同室の同級生にメルセデスとの

妄想にまみれた夏の思い出を聞かせていた。





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