グリフィンドール・チームとスリザリン・チームの険悪なムードはスタンドから見てもわかった。
ハーマイオニーが眉間にシワをよせて呟いた。

「またなんか火種があがっているわね、ちょっと見に行ったほうがいいかしら。」

「だね、でもなんでマルフォイがいるんだよ?ったくなんでもかんでもハリーとはりあってさ。」

ロンがトーストを口に頬張り食べ終わると同時に席をたって競技場に向かった。
メルセデスも後に続こうとしたらロンが

「メルセデスはここにいなよ。
スリザリンの君と一緒に向かったらもっとこじれるかも知れないし、乱闘なったら巻き込むかも。」

普段なら   構わないわ!喧嘩なら昔から強いのよ!と踏むところだが
今朝ドラコと気まずい思いをしてまた気を悪くさせたくなかったし、どう見ても
スリザリン・チームから吹っかけたようだ。
そこでスリザリンの自分がグリフィンドール・チームの味方をしたりしたら・・・ドラコはもう仲良くしてくれないかも。
ここは私はでしゃばらないほうがいいかもしれない。
保身的に今は甘んじていよう・・・。
芝生を踏んで二つのチームに向かって走るハーマイオニーとロンの後ろ姿を見送りながらメルセデスは
ハラハラ落ち着かない気持ちで遠めでしばらくやり取りを見た。
やはり事態はおこった。
ドラコがハーマイオニーに悪態をついたみたいでそれを火蓋にグリフィンドール・チームが躍起になって怒り出していた。
ロンが杖をだしてマルフォイに向けて呪文を唱えた姿を見えた。

!?ロン!!

だが折れた杖のせいか逆噴射してロンに魔法がかかってしまい芝生にしりもちをつきハーマイオニーの
悲鳴を聞いて金縛りがとけたみたいに体が動いた。
ダッシュでスタンド席を降りてみんなのそばにかけよった。
ロンの失態を見て転び笑うスリザリン・チームの一人がメルセデスが駆けつけてる姿を見つけると

「おお、スリザリンのルチアーノ嬢が見物しにこられたぞ。」

と、ちゃかす。
メルセデスはロンの傍まで駆け寄り状態を見た。
ロンはゲップをするたびに大きなナメクジを吐き出し、とてもつらそうだった。
ハーマイオニーとハリーはメルセデスが近づいてきたことに気づかないほど急いで
ロンを支えてハグリッドの小屋に連れて行った。

ドラコはメルセデスの顔をみてニヤとした。

「やあ、ルチアーノ。。君も見ていたろ、ウィズリーが先に仕掛けてきたんだ。
自業自得さ。」

彼のその冷たくあざ笑うような口ぶりにメルセデスは反感を感じられずにはいられなかった。

「ドラコ!それはあなたがハーマイオニーを侮辱するようなことを言ったからじゃないの!?
でないといくらロンでもいきなり魔法を使わないわよ!」

メルセデスはドラコにくってかかるように言うとグリフィン・ドールチームのリーダーオリバー・ウッドが

「マルフォイが彼女に向かって「「穢れた血」」と言ったんだ。」





「「穢れた血」」・・・・





「さあ お前らは競技場から出て行ってもらおうか!
シーカーがいないんじゃ練習にもならんだろうからなあ!」

スリザリン・チームのフリントがグリフィンドール・チームに向かって言い放った後




ゴンッ




と鈍い音がしたと思ったらフリントが目を白くさせてそのまま倒れこんだ。
メルセデスが高速でフリントの手から箒を奪いそれを使ってフリントの頭を殴打したのだ。
彼女の行動にその場にいた全員が何がおこったのかと思った。
メルセデスがゆっくりとドラコに顔を向ける。
その彼女の無表情の冷たさにスリザリン・チームは背筋が凍るよな感覚が襲ってきた。

「はあ〜ん・・・まだそんな時代錯誤の代名詞が残っていたのね。
「「穢れた血」」・・・・
ハッ!」

グリフィンドール・チームもびっくりしていた。
スリザリン同士の仲間割れか?

ドラコが落ち着かせるように

「ルチアーノ。
君が言いたいことはわかる。
だがマグルの両親をもつグレンジャーが最下位族の血筋だと
いうのは紛れもない事実だろう。」

「これ以上ハーマイオニーを侮辱する言葉はやめて。
自分達が純潔の魔法使いの血筋だから何を言っても許せると思っているの?
同じ純潔のロンとはえらい違い。
それにマグルの血筋の魔法使いの存在が不愉快だというのなら私も同様に扱えばいいわ。」

「・・・・同様?まさか。」

「まさかよ。あなたは私の母が生粋の魔法使いだから私もそうだと思っているらしいけど
私の父は生粋のマグルですもの。」

その場にいた皆がざわついた。
ドラコなんか目を見開いてパクパクさせていた。
はじめの入学式の自己紹介の時家系が薬剤師と言っていたので生粋の魔法使いの一族だと皆が
先入観を抱いていたのだ。
言いたいことを言った後メルセデスは皆に背を向けて競技場を後にし
ハグリットの小屋に向かった。

ああ・・・もうこれでドラコとの仲は修復できないかもね。
それか今度から私も敵と見られたかもしれないし・・・。
穢れた血・・・久々に聞いたわね。
私も昔言われて随分傷ついたものだった。
ただそれを私に言った相手は魔法使いではなかったが。
それに父のことを口にしたのは実に何十年ぶりなのだろう・・。

メルセデスは久しぶりに実の父親のことを思い出すと何か不味いものを食べたような顔つきにならずには
いられなかった。




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