結局校長からは罰はくだされなく、マクゴガナルからは小言を言われたことぐらいだった。
もちろんスネイプとのことは他言無用で二人だけの胸の内でおさまることとなった。
教師との一夜の関係を持ってしまった後味の悪さは正直さほどなく
(だてに歳をとってないわね)
それから数日は平凡な毎日が過ぎていった。
ハーマイオニーはだいたいロナルド・ウィズリーとハリーポッターの三人と行動を共にしていた。
そのせいか当初あんなに過敏に反応してしまうハリーポッターの容姿にも慣れむしろ廊下で
すれ違うたびに軽くあいさつをするようになった。
メルセデスが女神のように微笑みかえすとハリーポッターは眼鏡のガラスが曇るほど顔の体温が上がっている
姿を目にしたらまだポッター家の黒い血が目覚めてないのだと安心した。
それにギルデロイ・ロックハートとコリン・クリービーにつきとまわれてとても迷惑そうに逃げ回っていると
ハーマイオニーから聞いたときには共感がもてたほどだった。
コリン・クリービーはマグルのカメラをいつも持ち歩いているようでメルセデスのような美しい
被写体を見逃すはずはなくハリーポッターを追い掛け回す反面メルセデスにも近づいていた。
別に彼自身が熱をあげているのはメルセデスではなくハリーポッターのほうだったから撮った写真の
使い道は他の生徒達に売りさばくことぐらいだ。
自分のブロマイドが売れるのは知っていたので売り上げの7割を要求を条件に写真を撮らせてあげた。
だからコリン・クリービーは素直に写真を撮らせてあげればそんなにやっかいな生徒ではない。
やっかいなのはギルデロイ・ロックハートのほうだった。
コリンが言っていたがギルデロイもメルセデスの写真をほしがっていたらしい。
しかも度アップ。
瞬時にメルセデスは五寸釘を打つのだと気づき絶対ロックハートには売らないよう指示した。
そんなこんなで楽しみにしていた週末がきた。
今日は午前中にハーマイオニー達とハグリットの小屋に遊びに行く約束をしたのではりきって朝でかけると
その途中グリーンのローブを着込んで箒を持ったドラコと遭遇したのだった。
まさか平日ならともかく土曜の朝にメルセデスと鉢合わせするとは思っていなかったので無意識に自分の頭の
寝癖を手でとかす仕草をして話しかけた。
「やあ、ルチアーノ。今朝は早いじゃないか。」
「おはよう、ドラコvその格好・・・あなたクイディッチの選手だったの?知らなかったわ〜。」
これから練習に行くであろうか。
「ふふん、今日からはじめることにしたんだ。しかも僕はシーカーなんだ。」
「シーカーですって?私も昔そのポジションだったのよね〜。」
「え?昔??」
「あ・・・いい間違い。お母様が昔スリザリンのシーカーだって聞いてたのよ。」
「そうなんだ!父上からはそれは聞いていなかったな。」
ルシウス・マルフォイはどこまで昔の自分の事を話しているんだと脳裏にをかすった。
「ルチアーノ。君はこれからどこに行くんだい?」
「ハーマイオニー達と一緒にハグリッドの所に行くのよ。」
それを聞いたマルフォイは機嫌を悪くしたように
「そうか・・・わかった。」
と言いまるでスネイプがいつもするようにマントをひるがえして競技場に向かった。
その姿を見たメルセデスは×が悪い気持ちになりつい・・・
「まだ時間には早いからクイディッチの練習見てもいい?」
競技場までの道のり二人は会話をしばしした。
いつもゴイルとグラップもいて二人っきりになったのはこれが初めてだ。
ふいにドラコは思い出したかのように(いやずっと問いだたしたかったのだろう)
「そういえばこの間スネイプ先生との用事が終わった後君はどこにいたんだい?」
と話をふられ多少ドッキと心が揺れたが
「スネイプに睡眠薬飲まされてそのまま部屋まで連れて行かれて流れで寝てしまったの。」
なんていえるはずもなく少し間をおいて
「え〜と・・ちょっと急に家庭のヤボ用で・・・校長先生にも許可先にとらずに行動してしまったから
なんか皆に迷惑かけてしまったようで申し訳ない・・・。」
消え入りそうな声で答えるとドラコもそれ以上追求しなかった。
何だろ・・・どちらかというと先にしかけたセブのほうが悪いのに・・・(最終的に誘ったのは私か)
今更後味悪くなっちゃうのよ〜。
競技場に着くと入り口の前でスリザリン・チームの生徒達がたむろしていたのでメルセデスはドラコと別れてスタンドの方に向かった。
スタンドのほうに行くとハーマイオイーとロンが座っていた。
二人はメルセデスの方に手招きする。
見渡すと競技場の周りで飛び回っている赤いローブを着たグリフィンドールの選手達が練習していた。
メルセデスはハーマイオニー達の所まで行った。
「おはよ。ハーマイオニー、ロン。グリフィンドールも練習なの?」
「・・・「も」って・・・?」
ロナルド・ウィズリーことロンが不思議そうに聞き返した。
ロンは当初の方はメルセデスの美貌とスリザリンの生徒というプレシャーがあり中々慣れてくれなかったがハーマイオニーと
夏休みから聞かされていたハリーの妄想がはいった話を聞かされていたので次第に彼女と親しくなった。
それにスリザリン嫌いの兄弟双子の兄達と妹から気にいられているせいもあるだろう。
そしてすぐにスリザリン・チームが競技場のグランドに出現して二組の言い争いがはじまった。。
