Q9 マジカルミステリー劇場 海山カワオ殺人事件 |
場所は,マンション5階にあるbamくんちだった。bamくんが霊媒師をよんで交霊術をやるからといってかずなくん,じゅにちんくん,海山カワオくんを招待した。 リビングルームのまん中に,1本足丸テーブルが置いてあった。そのテーブルの中央には,赤ワインのビンと,太いローソクが1本たててあり,5つのいすの前には,ワイングラスとアイマスクが1つずつそろえておいてある。 bam「では,はじめましょう。みなさん,好きなとこ座ってEよ!」 bamくんがテーブルに招いた。 霊媒師の席には水晶球が置いてあるので,そこに霊媒師が座るとほかの4人(かずなくん,じゅにちんくん,海山カワオくん,bamくん)は自由に席を選んで座った。 霊媒師→かずなくん→カワオくん→bamくん→じゅにちんくんの順になった。 霊媒師は黒いドレスを着て,混血系なのか魔女のようなカギ鼻をした女性である。 bamくんはワインの栓を抜いて,みんなのグラスについでまわった。 霊媒師「では,まず最初に乾杯しましょそうしましょ?でも,半分だけ飲んでグラスはテーブルにおいといてね。死者の霊魂はワインの香りに誘われて現れるんよ。じゃ,かんぱ〜い!」 霊媒師の音頭で,みんなは半分ほど飲んでグラスをテーブルに戻した。 室内の電灯は消してあって,ローソクの明かりだけである。 霊媒師「じゃあ,みんなアイマスクしてね。」 霊媒師がアイマスクをし,ほかの4人もアイマスクをつけた。 霊媒師「アイマスクをつけましたか?」 4人「はい。」 霊媒師「交霊術が終わるまでアイマスクは絶対にはずさんといてね!」 4人「ほい。」 霊媒師「それでは両隣の人と手をつないで輪になりましょ。交霊術が終わるまでは絶対に手を離さないでね!死者の霊魂はわたしたちの輪の中に現れるんだから!」 霊媒師がそう注意してから,低い声で呪文を唱え始めた。どこの国の言葉かわからない奇妙な呪文である。たぶんでたらめにいっているだけだろうけど(爆)。 じゅにちんくんは神妙に聞いていたが,突然,窓の方で雷鳴がとどろいた!これには霊媒師も一瞬びびって呪文を中止した。 数秒後に,窓ガラスに青白い稲光が走ったのが,じゅにちんくんにも黒いアイマスクを透かしてわかり,続いて雷鳴がさっきよりも近い距離で窓ガラスをふるわせた。 じゅにちんくんは両隣の人と手をつないだまま思わず体を固くした。 霊媒師「天界がこんなに荒れてては,死者の霊魂は現れませんわ。雷が通り過ぎるのを待ちましょう。」 と,霊媒師が言ったので,みんなは,ほっと肩の力を抜くようにして隣の人たちと手を離すとアイマスクもはずした。 激しい雨が窓ガラスをたたく。 霊媒師が自分のグラスをとってワインを飲んだので,それにつられるようにほかの4人もワインを飲んだ。 すると,その直後,海山カワオくんが急に苦しそうにのどをかきむしったかと思うといすから崩れ落ちた。 かずなくん「おい,かわおくん?どうしたん?」 もはやカワオくんは何の反応もなかった。 中谷探偵「さて諸君,この事件をどう考えるかね?結局カワオくんの死因は青酸カリによる毒死でした。カワオくんが飲んだワインの中に毒が入っていたんです。次の日bamくんが自首してbamくんと霊媒師の共犯であることがわかりました。bamくんがいちおくまんえん払い霊媒師に頼んでDREAM BATTLEで最下位のカワオくんを殺させたんだそうです。さぁ,諸君,この霊媒師はどのようにしてカワオくんに毒入りワインを飲ませたのか。考えたまえ。」 |