A平成14年8月28日 境港沖一文字

 8月も終わりに近づき、もうそろそろ9月だなあ、と思っていると、職場の同僚直ちゃんから電話が入った。「いやー、この夏に何かし忘れたと思ったら、釣りッスよ。行きましょう。」と直ちゃん。なんでも、子どもの頃にチヌを釣って以来、十数年間に渡ってチヌの姿を見ていないと言う。そんな直ちゃんには是非、チヌの姿を見せてあげたい。さらに、チヌの引きを楽しんでもらいたい。そこで、この時期には、チヌはほぼ確実に釣ることが出来る、境港沖一文字での夜釣りを選択した。たけぽんも実は2ヶ月ぶりの釣りで、なんとしてもチヌを上げたかった。
 夕方出発し、一文字に立った。平日ということもあって、ガラーーーンとした一文字。それでも、10人くらいは確認することが出来た。私たち2人が立ったのは、一文字波止の中央イケスの右側の角。まず、直ちゃんの仕掛け作成に入った。ウキのフカセ釣りは経験が無いらしく、珍しそうに仕掛けを見ていた。

さあ、
釣り開始。まず、撒き餌を撒いてみると、アジやグレが泳いでいるのが見えた。私も仕掛けを作ってから、釣り開始。手のひらサイズのグレを数匹連続で釣った。さらに、アジやベラや、メバルや・・・・。それを横で不思議そうに見ていた直ちゃん。仕掛け、撒き餌、刺し餌は一緒なのに、なぜか、釣れない。「えーー。」を連発していた。(その時は、直ちゃんの素晴らしい釣果をだれも予想しなかった。)

しかし、

アジが多い。そして、なぜか、テトラ際から離れない。もしや、と思って背かけで投げてみると・・・・。張りながら流していると、ウキがゆっくり横に動いた。そして、徐々に速くなり、すごいスピードに!「おお?アジ、やるなあ。って速すぎる。」合わせてみると、やっぱりいました。カンパチ。40p弱くらいの大きさでしたが、よく走る。ゆっくり、ゆっくり・・・・、タモに入・・・・・・、すると、カンパチ君最後の抵抗。なんとテトラの下をくぐってしまった。カンパチは見えているのに糸を巻けない。当然・・・、切れました。とほほ。

気をとりなおして、

再度、挑戦。今度は、どんどんウキが沈んでいく。「ああ、カンパチはもういないのかな。」と残念に思い、しばらくしてから巻こうとすると、なぜか重い。ゆっくりと、グリグリ巻くと、なんとヒラメがアジを食べていた。ラッキーと思い、更に巻こうとすると、ヒラメさんもがく、もがく。なんと、鈎ハズレ・・・・。今日はとことんついてない。失敗を繰り返し、9時を過ぎた頃、ようやく、チヌの当たりを確認。「直ちゃん、やった。寄ってきたぞ。」と言い、その1投目、来ました。30pのチヌ。ひさしぶり。ホッとしました。さらに、9時半を過ぎると、海面近くに浮いて来る銀色の魚体も確認できるようになりました。そのあとは、タケポンは、タモ係のようなもの。直ちゃんの上げるチヌを一枚・二枚とタモですくいました。釣れたのは、この3枚でしたが、久しぶりのチヌに大満足。

とくに、
直ちゃんは、「就職が決まった時よりも嬉しい!?」と叫んでいました。めでたし。めでたし。



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