更なるおまぬけ〔番外編〕
嗚呼、わが故郷・鳥取県。
日本一マイナーな県、鳥取。日本一人口の少ない県、鳥取。
お隣の県・島根と非常に紛らわしい県、鳥取。
県外の人に鳥取県のイメージを尋ねれば、偏見・誤解(なのか?)に凝り固まった回答が。
・県内の大部分が砂漠(砂丘) ・学生はラクダで通学する
・砂丘ではラッキョと梨(たまに葱)が栽培されている
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んなこと、あるか〜〜い!!
鳥取砂丘は鳥取市内の、それもごくごくわずかの部分のみ。
それも最近、緑化が進行して年々砂丘が減っているありさま
米子市という鳥取県西部出身の私は、鳥取砂丘なんぞ片手の数ほども行っておらんぞ!
それから、以前、金沢に住んでいた時感じたのですが、
県外の人間は、どうも鳥取と島根をかなりの確率で混同しておりますな。
以下、「鳥取県ってゆーと…」の後に続く言葉でございます(実話)。
曰く、「出雲大社あるよね?」 曰く、「宍道湖って、いろんな魚が獲れるんだって?」
曰く、「左の方だっけ?」 曰く、「山口県の隣だよね?」 曰く、「広島県の北だよね?」
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そりゃ全部島根県じゃ〜〜っ!!
とんでもねーのに至っては、曰く、「韓国の近くだよね?」
・・・・・・韓国〜〜ぅ???
たまに漁船が拿捕されるからか???
更に更に、「鳥取」と、漢字で書かせようとすると
『取鳥』と書く奴まで出てくる始末。。。
逆じゃ、ボゲェ〜〜〜ッ(泣)!!
「新潟」とか「愛媛」とか、漢字が分からない県はあるかも知れんが
逆に書かれるなんて県は、他にないんじゃないか?
村上たかし『ナマケモノが見てた』(集英社YJ)11巻P.6
漫画の世界においても、鳥取県はたまに取り上げられることがありますが、
そこにも多種多様の誤解、偏見、勘違いなどが、随所に見受けられます。
そこで!! |
わが地元、鳥取県を愛する一県民として、鳥取県が漫画の中でどう取り上げられているか、
その中にどんな誤解・勘違いがあるのか、個々に検証していきたいと思っております。
一応、作者が故意に意図した誤ったイメージ、トンデモ説も含めることにします。
なお、最初にお断りしておきますが、作家さんを糾弾するコーナーではございません。
マイナーで紛らわしい県・鳥取が、全国的にどうイメージされているか、
検証して楽しもうという、お気軽なコーナーでございます。
@鳥取砂丘の砂は、甲子園に使われている? A「鳥取」の由来。鳥取砂丘はどこにある? B伯耆国(鳥取県西部)の語源は彗星!? C遂に出ました!鳥取県が舞台の漫画 D鳥取県の罵詈雑言〔笑〕 E未定 他 こまごまとしたこと。 |
最初に取り上げますのは、水島新司先生の、改めて語る必要のない名作『ドカベン』でございます。
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←舞台は甲子園。山田、里中、岩鬼、殿馬等が高校2年生の、春のセンバツ高校野球選手権の二回戦。苦戦しております。 相手は、中国地区代表の「鳥取・大砂丘学院」。 マニア(?)の間では結構有名なこの高校。何が有名かというと、つまりはこちら↓↓ …そう、半年後に登場する東京代表「BT(ブルートレイン)学園」と並んで、俊足(だけ)で明訓高校をを苦しめる高校なのです。それにしても、山田くん。妙なことを言っております。 「土にのって走りまくっている」って? ←あ、それとは別の話なんですが、大砂丘の小足くん(なんてえ名前だ!)。バントヒットで出塁して二盗・三盗したとありますね。 確か山田太郎の盗塁阻止率は、本編の中で「9割以上」って言ってたな。これがホントなら、彼以外に18回以上盗塁阻止しなければ、盗塁阻止率9割以上にならんのだが・・・。 強肩で鳴らす山田相手に、大量に盗塁しかけるバカチームがあるのか。それとも全チームが平均してバカなのか。 他にも、いわき東の足利とか、前述のBT学園とか、 巨人学園の真田一球とか、結構たくさん盗塁されているような気がするんだがな・・・。 ま、そんな細かい突っ込みはひとまず置いて・・・。 |
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←このヒゲヅラ監督が今テーマの主人公です。 「明訓がなんでえ。この球場はわしらの庭じゃて」 なかなか豪快です。しかも、鳥取県民なのに、 なぜかべらんめえ口調です。江戸っ子なんでしょうか。 |
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↑↑↑さあ、先は長いので、左からダイジェストで参りましょう。 @小足くん、今度は本塁に走る。だが、タイミングはきわどいが?・・・「よーし、もらった」分かりやすく油断する山田くん。 Aバッター・丘くんの意表をつくセーフティスクイズ。一塁手・影の薄い仲根くんが捕って一塁へ・・・ B間に合わず、セーフティスクイズ大成功。ホームはおろか、一塁もセーフ。ホームベース上で喜ぶ小足くん。 C「それしかねえづら、こいつらは」 呆れる殿馬くんと、してやったりの丘くん。 |
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さて、問題はここからです。 ←セーフティスクイズ大成功を受けて、高(バカ)笑いする大砂丘学院監督。そこで気になるセリフを一発 「見たか見たか。わしらはガキのころから、 この砂には足がなじんでいるんだぜ」 「えっ」と驚く山田くん。そして本題へ ↓↓↓↓ ドーン!↓↓↓↓ |
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衝撃告白です。そんな話、鳥取県民である私も 聞いたことありませんでした。 「あっ、そういえば、そんな話をきいたことがある」 納得する山田くん。あの山田太郎が言うなら間違いない。 純真無垢な(?)少年時代、トリビアの如く「へぇ〜」と感心したことを覚えています。 ……が、実際そうなのか。改めて調べてみたところ…… 結果判明。この話は大嘘でした。 鳥取は鳥取でも、大山(だいせん)の黒土。それと桜島・阿蘇山の火山灰から、その時々に応じて最も適した土が 5年に1度撒かれているそうです。白砂もブレンドされておりますが、その砂は中国福建省から輸入しております。 (昭和50年ごろまでは、近くの香枦園の浜の海砂でした) ちなみに、鳥取砂丘は国立公園です。 勝手に自然(砂)を持ち出してはいけません(笑)。 ←話を続けましょう。 「アホか砂野郎。そんなん、どこの砂かていっしょやで」 珍しく的を射たツッコミする岩鬼くん。でも監督は負けません。 「日本海側と太平洋側とで、砂質がちがうのよ」 嘘ついてるくせに、もっともらしいことを言っております。 こんなのが鳥取代表って、やだなあ・・・ ←更に嘘ウンチク継続中。 「ハッパくん、この球場は、他のどの球場よりも水はけがいいこたあ知ってるだろ。わが郷土の砂はそれほど誇り高いものなんよ」 誇り高いかどうかはさておき、確かに、甲子園は水はけの良い球場として有名です。それに雨の多い春は、確かに砂の割合を多くしております。・・・が、こと水はけに関しては、 専ら甲子園のグランドキーパーの努力に負うところが大きいんですよ。グランドキーパーないがしろです。 第一、元々郷土の砂じゃないしなあ・・・ (郷土の土の可能性はあるけどね) ←山田くん冷静に分析します。 「砂質かどうかは分からないけど、ただ一ついえることは、子供の頃から足が砂になじんでいるという自信で、走りまくっていることだ」 う〜〜ん、大砂丘の監督は、砂質が日本海側と同じだから足になじんで走りやすいと言っていたのだが…? 中国福建省の砂(百歩譲って香枦園にしても、瀬戸内だよ)が、何で足になじむんだ? 考えられる可能性は、単に事実を知らなかったのか、 または相手に警戒心を与えるためのハッタリか、だな。 ←・・・というわけで、明訓高校大苦戦。 ヒット1本で5点。ヒット1本ってのは、例の小足くんのバントヒットだけってことか。他はエラーと四球か。結構、いい加減なチームだな、明訓って。…と思ったら、いや待て! 次のバッター・丘くんのセーフティスクイズも、バントヒットだぞ(↑ダイジェスト赤字参照)。 ヒット2本以上のはずなのに……おかしいな、こりゃ。 水島新司の漫画に「整合性」の文字は無いのか? ←更に湧き上る疑問も放ったらかし。土井垣監督の総括。 「鳥取の砂が甲子園の砂というだけでなく、砂地できたえあげた足は想像以上に強い」 つまり、 @鳥取大砂丘学院は、鳥取砂丘で走り込んでいる A甲子園のグランドは、鳥取砂丘の砂でできている Bよって大砂丘学院の選手は、甲子園での走塁が得意 こんな論法ですね。イコール水島新司の論法でもありますが、まあ@は問題ないでしょう。でもAは嘘でした。 Bもどうだかな? 『ドカベン』に登場する他の俊足選手って、別に砂地で鍛えたわけではないですぞ。 逆に鳥取県以外で砂浜で有名といえば、例えば千葉県(九十九里浜)ですが、クリーンハイスクールも、中山畜産高校も、青田高校も、別に俊足を売りにはしてないです。 |
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水島新司先生の 大ハッタリ(大嘘?)と、整合性の欠片もない論理に振り回されっぱなしでした。 とりあえず、観戦していた↑↑わびすけくんに締めくくっていただきましょう。 「日本は広いですね」 こんなところで勘弁してくださいよ、ホント(汗) |
巨匠・諸星大二郎氏の中篇です。全編鳥にこだわった作品集。近未来あり、ギャグあり、ミステリー(?)あり、ファンタジーありの秀作ぞろい。で、今回取り上げるのは、古代の話『本牟智和気』。今回、突っ込む部分はほとんどありません。つーか、実際面白いですよこの話。とりあえず、諸星大二郎先生描く、鳥取砂丘をご堪能あれ。
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いや〜、カラーですよ、カラー。 カラーで鳥取砂丘が描かれた漫画って、あったっけ? こんな殺風景な景色を、よくぞカラーにしようと思ったものだ。 諸星先生、偉いっ! さて、元々は古事記の一挿話である 『本牟智和気』(ほんむちわけ) (垂仁天皇の子。本来、御子とは天皇位に付いた者を指すが、本牟智和気命と倭建命は例外) ・きちんとした記述をお好みでしたら ⇒こちら〔本牟智和気王〕。 ・昔話風の語り口をお好みの方は ⇒こちら〔鳥取り物語〕。 これら2つの話を融合し、登場人物を増やし、オカルトの要素を付け加えるなどして、 諸星流にアレンジしたのがこの話だと思ってください。 世にも珍しいカラーの鳥取砂丘をお楽しみいただきつつ、あらすじを説明していきましょう。詳しくは上の話を参考にしていただくとして、とりあえずは簡単に。 知能未発達で口も満足にきけない本牟智和気の病状(?)を改善させるべく、以前彼の病状を改善させたことのある謎の鳥を探しに、日本中を駆け回る湯河板挙(ゆかわたな)。本牟智和気の兄たちも、出雲の国への牽制も兼ねて山陰まで軍を進める。 そんな中、湯河板挙は鳥と心を通わせることの出来る少女・鳴女の存在を知らされる。二人は鳥取砂丘で、運命の出会いをする。 ←このシーンですな(鳴女&湯河板挙)。 その後、鳴女は湯河板挙のために謎の鳥を発見。鳥はそのまま本牟智和気の元へ。すると本牟智和気、不自然なほど劇的に症状が改善(?)。まるで別人です。 結局、謎の鳥の正体は本牟智和気の魂(の一部)だったらしい。 なんか、魂が抜けたら本体が痴呆状態になる・・・ってのは、水木御大の『鬼太郎』とか、島本和彦『逆境ナイン』の「男球」を彷彿とさせますな。 閑話休題。正気になった本牟智和気は、そのまま鳥(彼の魂)の見た風景・出雲の国へと侵略を開始する。 自分を治してくれた二人は放っぽらかしで。 こんなことなら、正気に戻らん方が良かったような……。つーか、本当に「正気」なのかどうかも疑問だがな……ま、いいや。 さて、本題に入りましょう。 左下のコマ、湯河板挙のセリフに 「大和から旦波,多遲麻,稲羽と巡って…」 とありますな。 ・大和ってのは大和(今の奈良県)。 ・旦波は丹波(今の京都府)でしょう ・多遲麻は但馬(今の兵庫県)↓図参照。 では、稲羽って……因幡だよな。 …てことは、この話の舞台は伯耆? |
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↑↑↑むう、鳴女が確かに「伯耆の国」と言ってるな。ということは???? はい、ここで鳥取県民ならお気付きでしょう。分かんない人は、地元の地理・歴史くらい勉強しましょうね。 諸星先生、因幡と伯耆を混同しておりますな。右上の図参照♂。黄色が因幡で、緑色が伯耆です。 ちなみに鳥取砂丘があるのは、因幡(鳥取市内)です。伯耆には、↓↓みたいな砂丘はございません。 弓ヶ浜(黄泉の語源)に広い砂浜ありますが、砂浜は所詮砂浜。こんなに↓↓巨大ではございません。 |
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→ | まとめの前に、話のタイトルにもなりました 本牟智和気を紹介しておきます。 ←左側が鳥を見つける前( ←右側が鳥を見つけた後(きりっ!) 使用前・使用後みたいですな(何のだ?)。 さて、右側の本牟智和気が言ってます。 「お前たちは、この地で鳥取部となれ!」
…だと言われてますので、この話の舞台は 鳥取砂丘に、まぁ間違いなかろう…と。 思うに、諸星先生、 ↓どちらかの勘違いだと推測します。 ☆鳥取砂丘の位置を間違って覚えていた ☆鳥取県は伯耆の国だけだと思っていた 最初、鳴女のセリフは単なる勘違いだったのかな?・・・・とも思ったんですが、 最終コマ(←左図)でのナレーションでも 同様のミスがございますので、 どうもフォローの仕様がありませんな。 |
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今回のまとめ(&鳥取県民のささやかな主張) T. 伯耆の国に、鳥取砂丘はございません。 U. 鳥取砂丘があるのは因幡の国でございます。 V. 伯耆にも結構大きい砂浜がありますが、それほど巨大ではありません。 W. 因幡と伯耆の二人合わせてバロム1、、、、じゃなかった、二国合わせて鳥取県です。 X. 鳥取県と島根県は、嫌になるくらい混同されておりますが、 まさか鳥取県の旧地名である因幡と伯耆も混同されるとは思わなんだ。もう間違られるのはたくさんだ! |
星野之宜先生といえば、なんといってもSFと民俗学。
鳥取県の登場する作品として、前のページで『ヤマタイカ』を紹介しました。
大山が噴火し、傷ついた飛行機が鳥取砂丘に不時着するという、鳥取県の数少ない観光地を過剰なまでに紹介して頂きました。鳥取県を愛するいち県民としましては、もはや星野先生に足を向けて寝ることはできません(笑)。
今回採り上げる作品『宗像教授伝奇考』は、星野先生の民俗学テイスト大爆発な作品でして、無駄に行動力に溢れまくった宗像教授大活躍! 彼の飛躍した推理と断言はMMRキバヤシ級(クラス)と言っても過言ではありません。そのトンデモ加減も同様に(笑) 作中の表現を借りると「あいかわらず明快強引な仮説―――凄いけど憎たらしいわね」てことになりましょうか。
先回の諸星先生は「鳥取」の語源でしたが、今回の星野先生は「伯耆」の語源です。
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明治43年(1910年)の出雲にて。 ハレー彗星の出現から話は始まります。 ←この方↓は、この話の準主役・秦武史 くん(中学二年生)の曽祖父です。 あ、もちろん主役は宗像教授ですので。 「伯耆大山にハレー彗星か……」 格好いいこと言ってますが、もちろん 結論への複線となっております。 …で、←これ彼が書き残したモノ 話は、紀伊と山陰地方の神話などの 共通点からその相違へ。 宗像教授は、高天原神話と出雲神話のスサノオに関する記述が正反対なのに 着目し、両者(紀伊と出雲)が対立していたのではないかと推測する。 |
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行方不明の父を探す秦武史くんと共に、紀伊の彼の実家を訪ねた宗像教授一行。そこには日本を長らく支配してきた「秦一族」が待ちかまえていた。 彼らは、自らを彗星王と称する秦の始皇帝の子孫であり、その筆頭が秦武史の叔父で、元・内閣総理大臣の秦誠吉。 秦一族に追われる身となった宗像教授と武史くん。熊野本宮の旧社、古井戸の中で計都を発見する。そこには、武史くんの父の遺体があった。それも下半身だけの…。 遺品の中に、曽祖父の文書のコピーを発見する二人。 それがこちら↓→
しかも、卑弥呼=アマテラスとは、こりゃまた大胆!(笑) |
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宗像教授の仮説をいちいち噛み砕いて解説するのも面倒なので、丸写し(手抜きm(_
_)m)。 謎はすべて解けた! めんどうな人は、読み飛ばしてもOK(笑)
これぞ「あいかわらず明快強引な仮説―――凄いけど憎たらしいわね」でございます(笑) 記紀以前の話なので、検証は絶対に不可能!! 宗像教授の大胆過ぎる仮説、言いっ放し!! 作中ではもちろん、それが「真実」でございます。 宗像教授の断言、まさにキバヤシ級!!(笑) 宗像教授と武史は、秦誠吉により、計都の三本鳥居を潜らされる。 秦誠吉 「彗星王―秦の始皇帝は皇位に上りつめた時、不死を求めた……わしも権力の頂点で不死の体になりたいと思うた!」 宗像教授 「不死? 始皇帝……熊野…まさか―――徐福!!」 「紀元前三世紀、始皇帝の命令で不死の霊薬を求め、数千人の男女を率いて蓬莱山へ渡ったとされる方士、徐福か ――伝説によれば、日本の熊野地方にたどり着いたというが………その徐福が紀州秦一族の始祖だと言うのか!?」 秦誠吉 「そういう家柄や!縄文人の原始時代に稲作や金属文化が広まったのは、誰のおかげやと思う!」 「熊野こそ蓬莱山。修験者の聖地でもあるその聖なる力の源がここや! 不老不死への入り口を見つけ、熊神籬(くまのひもろぎ)と名づけたと、徐福は家伝に残した!宗像先生とやら。老化に勝てず政界を引退したが、健康さえ戻ればわしはまだやれるのや」 三つの門のうち、「一つの門は死に至り、一つの門は黄泉に至り、一つの門は不死に至る」。 秦誠吉の目的とは、秦一族=徐福の子孫最大の秘密である不老不死であった。 つまり、武史の父はこの門を潜らされたために亡くなった。彼を殺したのは秦誠吉だったのだ! 突如、井戸の石垣が崩れ、濁流が彼らを飲み込む。 宗像教授と武史くんは三本鳥居の方向に流され、そして鳥居を潜った先は………… ↓↓↓こちら↓↓↓ |
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出雲、須佐神社の近く… つまり、ここが「黄泉の国」であり、 三本鳥居は、熊野と出雲を結ぶ ワープゲートだったのだ! なんか、話がいきなりSFと化しましたがこれが星野先生の醍醐味ってヤツで(笑) ←左図とこの話TOPの画像とは、見事にシンクロしております。曽祖父の見た同じ景色を、約90年後の曾孫と宗像教授が見ているという構図ですな。 |
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そして、大団円 宗像教授 「伯耆大山か……伯耆見ゆと、君の曽祖父は 書いた――彗星は俗にほうき星ともいう。」 …いや、待ってくれい(汗) あっさりとトンデモないことを(笑) 「伯耆」の語源が「ほうき星=彗星」って?? それって、因果関係が逆なんじゃないか? 元々「箒(ほうき)」という道具があって、そこから彗星の尾が「箒」のようだから「箒星」とついたんじゃないか? |
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実際、「伯耆」の語源の正確なところははっきりはしません。色々あるようですが→@、A、B ただ、いくらなんでも彗星からってことはなかろう(笑) ま、宗像教授のトンデモ仮説ですからね。星野先生のマジ見解ではないので念のため。 更に更に宗像教授、この後もまたも暴走を続け、留まることを知らず。 秦武史くん 「先生、彗星王という名は秦一族が大王だった時、代々名乗っていたかもしれませんね。 どうして忘れられていったんでしょう…?」 宗像教授 「忘れられたとは限らんさ。何度も神話の中に出てきたのかもしれんぞ」 秦武史くん 「え?…………………! 彗星王(スサノオ)!」 宗像教授 「証明はできん。君がお父さんのを継いで調べてみることだな」 またも宗像教授、大胆な仮説を言いっ放しで後は知らん顔。いや、言い出したなら証明しろよ(笑) |
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しかしまぁ、ほうき星から伯耆の国とか、彗星王からスサノオとか、 それって普通、語呂合わせって言わんか?(笑) 「おはよう」=「オハイオ」とか、「戸来」=「ヘブライ」とか、 |
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故・畑中純先生のバカ漫画。厳密にはギャグ漫画なのですが、この話に出てくる
鳥取県のイメージ、あまりにも悪過ぎます(笑)
〔見開き解説より〕
愛野力(あいのちから)。プロレスラー崩れの骨董屋。体もでかいがアソコもでかい。やることなすこと豪快だが、実は心優しいロマンチスト。商売柄、古道具を探して旅から旅へ。でも本当は、家出した愛する妻を追いかけているのだった。旅先でいろんな人と触れ合い、女との下半身の触れ合いもたっぷり。まさに愛は力なのだ。
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←鳥取砂丘を歩く主人公・愛野力 「草もなく、樹もなく、実りもなく どこまで続いてやがんだ、この砂漠は。 オイラの華麗なる人生もこれまでか。 玉ドンを食っとくんだったなあ。」 罵詈雑言その壱 「…て、もんじゃねえんだよな」 「来るたびにガッカリさせられるぜ 鳥取砂丘のちっちゃさにはよ。 御宿海水浴場と大差ないんだから」 ←歩いてると、砂丘でまぐわう男女あり。 ――→罵詈雑言その弐 「山陰の陰は、陰部の陰か?」 「裏日本の悲しい光景だなあ 涙さえ出てくるぜ」 ←そして話は、鳥取県の名産物へ 罵詈雑言その参 「無し!てのが名産だぜ」 「梨か!あれは」 「いいか、いいか(駄洒落)、なんちゃって。 オネエチャンの陰部まさぐって 熱燗で一杯といくかい」 |
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罵詈雑言その四 「どんどんとっとり、なんちゃってよ。まいったなあ、鳥取女は情が深いらしいからな」 罵詈雑言その伍 「つい忘れられがちな県だけどよ」 |
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まとめ ・ ・ ・ ・ ・ 悪かったな(笑) |
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@ | 武井宏之『シャーマンキング(集英社)』 6巻
P.102 主人公・麻倉葉を追って、小山田まん太と木刀の竜が 葉の実家の出雲に向かう時の、出雲近辺の地図→
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A | 『ジャンプ放送局(集英社)』 24巻
P.130(NG大賞) 違うぞ!!(笑)→ 間違ったことを自慢げに書くんじゃない!名古屋のてっちん! それを堂々と載せるんじゃないよ!ジャンプ放送局! もいちど地図で確認してくれい。 弓ヶ浜半島は鳥取県ですっ!!(領土問題) |
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B |
さんに、うちの店を紹介して頂いております。感謝感激。 〔島根県〕〔島根県〕〔島根県〕………うちは鳥取県ですっ!!(泣笑) ↑速攻で修正して頂きました(発表当日)。さすがに対応が早い。 このままネタとして置いておくの、快くOKして頂きました。おぉ、心が広い。 |
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C | Nameless Info-ねーむれすいんふぉ- より。島根も鳥取も一緒くたです。 何ですか、触れちゃならんモノに触れたようなその顔は。何か言え何か(何もないとか言うな)。 まぁ、他の県もボロクソに貶されているので、「良し」としよう(外道)。 |
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D | 最大の侮辱!!(笑) |