追 及 質 問  10回目

 私の身の回りにもご近所の中にも、本当にいいご年配の方が突然首を切られて、それま
での人生、自分の人格を総否定されたような思いから引きこもり状態になられて、最初は
どこか仕事がないだろうかとおっしゃっていたのですが、そのうちに外にも出れない状態に
なられて、奥さんの方がかわって働きに出られたり、あるいは奥さんが働いていたけれども、
投げておかれないから、やめてご主人の面倒を見るとか、そういうような本当に悲惨な話が
いっぱいあります。これはぜひ早急に打つ手、それが長期的にリンクしていけば一番いい
のですが、何かそういう有効な手だてというものを、知事にぜひもう一度考えていただきた
いということを希望しておきたいと思います。


 知事がお元気だということを聞きまして安心をいたしまして、最初の片山知事の基本姿勢
について追及質問をさせていただきます。

 最初に、環日本海交流の推進でございます。

 知事からたくさんお話をいただきました。本当にあふれるほどの気持ちというものがおあ
りではないかと思いますが、我が県の環日本海交流がここまで推進できたのは、大きく基
盤整備が確立できたのは、県だけではなく多くの市町村の協力があったということも言える
のではないでしょうか。しかしながら、本県もそうでございますが、市町村もまた財政難にあ
えぐ中で、これまでのような交流体制の維持ができるか、危ぶむ声も出ております。

 そしてまた、こうした今までのような行政レベルでの交流のあり方というのをこれからも続
けていくのがいいのか、いま一度ここで見直し、再考すべきときではないか。民間と役割分
担して、行政は的を絞るべきではないか等の意見も出ておりますが、こうしたことも踏まえ
て、今後の交流のあり方についてどのようにお考えか、お示しをいただきたいと思います。

 さらに1点、アメリカにおける同時多発テロの勃発やイラク戦争、北朝鮮問題等の世界的
情勢の変化が、即刻本県の経済活動や県民生活にも影響を及ぼしてきております。ブッシュ
大統領再選後の日米同盟のあり方や我が国のアジア諸国への関わり方が問われる中で、
日本海の波の高さもまた変わっていくことと推測されるのであります。事態の進展によって
は、国家間の外交問題と我々が推進している地域間交流も無関係では済まされないような
時代状況を迎えつつあるのではないかと私は認識しております。片山知事は、こうした問題
をどのようにお考えでしょうか。

 また、昨年、知事が朝鮮半島との交流についてお出しになった著書がありますが、そのタ
イトルは「地域間交流が外交を変える」となっております。果たしてこのことは可能なのでしょ
うか。ぜひご高見をお聞かせいただきたいと思います。お願いいたします。





                                          知事の答弁



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