追 及 質 問  14回目

 前向きなご答弁をいただきまして、ありがとうございました。

 市町村との関係ですけれども、知事は市町村も厳しいけれども、自分は市町村以上に寝
ずに頑張っているのだと。それ以上頑張っている市町村長がいるかというようなお言葉でご
ざいましたが、県の予算は4,000億円以上あるわけです。市町村はそれの100分の1、
40億円ぐらいの町村はいっぱいあるわけです。経常収支比率というのは、各家庭のエンゲ
ル係数と同じようなものではないかと私は思うのです。1万円の収入の家というのはないわ
けですから、片方の町が10万円の収入の家庭だとするならば、県は、1,000万円の収入
があるというふうに考えられるわけです。それがたとえ同じ97%のエンゲル係数でも、残り
の3%というのが幾らになるかということを考えると、本当の単純に比較をしたらできない問
題だろうと私は思います。それを月に1,000万円もらう人が、10万円しかもらわない家に
対して批判をしたり、高いところから非難をされるような言辞があると、これはちょっとおかし
い話になりはしないかなというふうに思いますので、その辺は知事にももう一度御認識を改
めていただきたいと思います。

 その上で、そういう厳しい経済状況だけではないのです。やはり分権をになっていくだけの
いろいろな問題が、担い切れない。私は市議会のときに1つ痛切におもいましたのは、情報
公開条例の審議委員を選ばなければいけないというときに、結局あの審議委員会は、開示
を拒否した場合に理由を求められたときに、ちゃんとしたものを出さないと、それが即裁判
所に行く場合の資料になりますので、その辺の判断ができるような法律家とか公認会計士
とかそういう方々が一人もいらっしゃらない。そういう中で条例を施行していく。委員会を選
んでいく。大変難しいのです。そういうことも含めて、少々乱暴な結論づけになりますが、各
市町村にとって合併というのも、今日的には一つの選択肢であって当然であると私は思う
のです。これは知事と見解が違います。だけれども、合併の最終的な決定権は、各市町村
の住民の意思にゆだねられるべきものです。これははっきりとそういうことであろうと思いま
すので、それはそれでお任せをしなければいけない。

 これまで知事は知事なりのお考えで警鐘を鳴らされてきた経緯があります。それは鳥取
市の合併についての帝国主義的蚕食発言であったり、片山知事が単純がいいと言ってい
るから単純でいこうと、そういうふうに誤解、曲解されて利用された事例もあります。合併で
戸惑う、初めての問題で戸惑っている県下の県民、住民に波風を生じさせたことも、これも
また紛れもない事実であります。既に琴浦町、湯梨浜町、南部町、そして鳥取市といった合
併新市町が誕生した今となっては、これまでの総括を含めて、新たな旅立ちをされたこれら
の町に対して、知事からの祝福のメッセージを送ってあげたいと私は願っております。お願
いいたします。






                                          知事の答弁



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