追 及 質 問  7回目

 この問題は、やはり県土の保全と県民の保障という点で、私は非常に大きな問題であろ
うと思います。知事には政治の根本的な命題というのはそこにもあろうかと思いますので、
大橋川の拡幅については、そのあたりを十分に確認をとっていただきたいと重ねお願いを
しておきたい。宍道湖がどんどん水位が上がって、その分を下流の弓浜半島が、米子市が
(松江は助かっても下が)水害に遭ったり沈没したらどうしようもありませんので、堤防開削
の問題も大切ですが、大橋川拡幅問題は拡幅問題として慎重に対処していただきたいとい
うことを重ねてお願いをしておきます。


 次に、米子空港地内を流れる米川について伺わせていただきます。

 先ほども述べましたように、江戸時代につくられた米川は、さきの対戦前の海軍基地建設
に伴って、従来の場所から位置をずらしてつけかえられました。戦後、米軍がこの米川を3
本のヒューム管にしたために流水量が減りました。境港市側には水が来なくなったわけで
す。昭和33年に防衛庁の補償を受けて、鳥取県が3本のヒューム管に4本加え、7本で通
水をして現在に至っております。

 その後、今の滑走路部分については、昭和54年から55年の滑走路振りかえ時に、防衛
庁が管の周りを鉄筋コンクリートで補強をし、また平成5年には一部を運輸省がコンクリー
トでボックス化をいたしました。旧の滑走路部分については、いまだにヒューム管がそのま
ま地中を流れています。通してあるだけであります。

 先般の中海淡水化事業中止後の代替水源を求める過程でなされた米川の通水調査に
よりますと、基地の入口部の流水量は1.3トンあったのですが、出口部分では1.1トンに
なっております。0.2トンが基地内で漏水をしているということであります。米川は今後新し
い国営事業で取水口の改善等の工事がなされることになっておりますが、この事業の中に
空港内の米川はどのように位置づけられるのでしょうか。空港の滑走路延長工事とは時期
も重なっておりますし、この機会を逃すと、この先いつ改修できるか予想もできない。慢性
的な水不足に悩む弓浜半島の農業にとっては、0.2トンは貴重な水量でありますし、この
ままほうっておくと漏水が増量する可能性も大きいわけです。空港のためにも大変危険で
はないかと思います。この際、県としてはきちんと取り組むべき問題ではないかと思い、問
題提起させていただきたいと思います。知事のお考えを伺いたいと思います。




                                          知事の答弁



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