第11章 配列変数


配列変数について習う前に、次のプログラムを見てください。
	num0=10		;変数に値を代入
	num1=10
	num2=10
	num3=10
	num4=10
	mes num0		;変数の中身を表示
	mes num1
	mes num2
	mes num3
	mes num4
	stop

とても簡単なプログラムなんですが、長くなってしましましたね・・・。
代入と表示に10行もかかってしまいました。
今回は変数が5つだけだったからこそ良かったものの、これが100個以上あったら・・・。

ぞっとしますよね。そんなときに使うのが配列変数です。
実際に配列変数を使っている次のプログラムを見てください。
	dim num,5		;配列変数をつくる(num.0〜4)

	repeat 5
	num.cnt=10
	mes num.cnt
	loop

	stop

どうです?先ほどのプログラムに比べてとってもスマートですよね(*^^)

配列変数を作っているのは、dim命令です。
配列変数というのは、何階もあるビルだと思えばいいです。
このプログラムで言うなら、numという変数を5階建てにしたわけです。

そして、それぞれの階に好きな数字を入れることができるのです。
実際に今回作られた配列変数は以下のもので、全部に10という数字を入れました。
num.0
num.1
num.2
num.3
num.4

使い方はもう分かりましたね?
配列変数にしたい変数の名前と、その配列変数を何階にするかを入力すればよいのです。


さて、実は文字を入力できる配列変数もあるんですね。
これを使うと、前章で作ったおみくじプログラムをもっと簡単にできます。
	randomize

	sdim kuji,64,6
	kuji="大凶","凶","吉","小吉","中吉","特吉"

	rnd r,6
	mes kuji.r
	stop

↑こんな感じになります。

sdim命令で、文字が入る配列変数をつくることができます。
最初の数字は、配列変数の名前で、次の数字は1つの要素あたりの最大文字数です。
最後の数字で、いくつの要素を作るか、つまり何階建てにするかを決めるわけです。

この場合、kujiという名前の6階建てのビルが建てられるわけです。
そして、そのそれぞれの階に64文字までの文字が入るようになっています。
日本語は1文字で2文字とカウントされますので、32文字しか入りません。
本当はこんなに文字数は必要ないのですが、いつも少し大きめにつくっておくようにしましょう。

そして、そのkujiという配列変数に文字を代入します。
kuji="大凶","凶","吉","小吉","中吉","特吉"と書くのと、
kuji.0="大凶"
kuji.1="凶"



kuji.5="大吉"
と書くのは全く同じですが、やはり短い方が良いですよね。
まとめて代入する場合は、1つ1つを「,」で区切ってやります。
ちなみにこの代入方法はdimで作った、数字を入れる配列変数でも使えます。

あとは、rndで乱数を取得して、
その乱数の階の文字を表示するだけです。


この章もちょっと難しかったかな?
いつもいつも言うことですが、分からなかったら絶対に質問してくださいね(*^^)

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