*陶片*
・・・拾い物・・・

このところ一番よく拾っているのが古い陶片です。
拾うときのポイントは“古そう”で“図柄や色がきれいなもの”です。
古い、といっても江戸から昭和のもまで混じっているでしょうが、
あまり厳密な時代の特定などの、難しいことは考えずに
いいな!と思ったものを拾っています。
土に半分埋まった陶片たち、
拾ってきたときはどろどろで、時には藻が生えたりしてるのですが
丁寧に洗ってみると、割と保存状態が良いことが多いものです。

道具もいらず、発掘気分が楽しめて
なんとなく高尚な気分にもひたれるこの陶片拾い。
つくつくのライフワークになりそうです。
(しかもタダ♪)

             




なんてことのない小さな陶片も、こうやって飾ればインテリアの主役に。



大き目の陶片は飾り棚に。
ちなみにこの棚、実家の外塀だった板で作ってみました。
70年ぐらい前の材木だそうです。




◆陶片ギャラリー◆

拾い集めた陶片のコレクション、なかなかおもしろい図柄がいっぱいです。
少しずつですが、紹介していけたらいいなと思っています。

*口縁装飾文様*



器の縁の部分の模様です。
手描き・印判、それぞれに味があって見ていて飽きません。
似たように見えても同じものがひとつもないのがまたおもしろいです。


*陶片のなかの植物*


<<菊>>
菊というと、とても日本的なイメージですが
古来より中国では「蘭・梅・竹・菊」を四君子と呼び文様に多用してきたそうです。
その流れをくんだ文様が、大量生産の印判のものにも見られるのがおもしろいです。
菊の花ひとつとってもこれだけさまざまなデザインがあるのも驚きです。




<<梅>>
ぽってりと図案化された可愛らしい梅たち。
小梅ちゃんのパッケージを思い出してしまいました。




<<桜>>
ありそうでなかなか見つからないのが桜。
桜を扱った模様は、昭和の新しい陶片には本当に多く見られますが、
古いものにはなかなか見つからないのが不思議です。


*陶片のなかの風景*


海辺の風景。ピラミッドみたいなのは漁に使う網を干しているところ。
飛んでいるのはカモメでしょうか?


夜の林。雁が列をなして飛んでいきます。
空には三日月。なんとも風情のある一品。


岩山に松。重厚になりがちなモチーフですが
印判の軽いタッチでほのぼのとしたイメージ。


まん丸な窓絵の中にはこれまたまん丸なお月様。
遊び心のある絵付けです。


*陶片のなかの鳥*


鳥モチーフの中で圧倒的に多いのが鶴。
ほとんどの鶴が松の木といっしょに描いてありますが、
上の一枚は竹林に鶴の軽妙なデザイン。


なんとも安っぽい印判の絵付け。
しかし梅に鶯の可愛らしいデザインです。


私の大好きな波千鳥紋。ありそうでなかなか見つかりません。
今あるのはこの小さなカケラふたつだけ。


鳳凰です。天には流麗な雲。地には花が咲き乱れています。
おめでたい時のお皿ですね。どんなお料理が盛られていたのでしょう。


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