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 中国大陸に降り立った我々は不思議な烏龍茶に
 酔いしれたのか、旅の迷路に迷い込んでしまった。
 北京の街をさ迷い、万里の長城もいつしか越えて
 ハルピン(長春)へとたどり着いた。
 
 かわいい天使たちの歓迎の嵐をうけながら
 次第にこころが真っ直ぐになってゆくのがわかる。
 
 
1978年6月 2週間ほど農業後継者訪中団
 などといういかにもうさん臭い団体に紛れ込んでの
 旅だ。この少女たちも今ではすてきな中年になって
 いることだろう。飛行機はたまには落ちることがある
 など露思ったこともない純真な青年時代のことである。
 今思うと、よくあんな古いプロペラ機で移動できた
 ものだと不思議だ。

 どんよりと曇った空がなぜかまぶしくて、
 失われたものはもう永遠に帰ってこないのだ
 という思いだけが心に強く残っています。


 友よ 人生は長い。             再見!!

 あれからずいぶん時が流れてしまいましたね。 
 多くの人民公社や学校やら試験場。機械工場。
 いろいろ見学させていただきましたね。
 平頂山には
 
旧日本軍の虐殺現場がそのまま保存されている。
 何故か皆、足早にその記念館を巡りながら、
 重い気持ちで外に踏み出た時..........


より速く、むだなく
国家を建設しよう。


北京の空港に
かかげられていたスローガンは
今も健在だろうか

街道をゆく馬車と
街に林立する
クレーンを眺め
ながら達人たちは
思い悩むのだった。

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露天掘りの炭鉱に下りる

トロッコに乗ってすり鉢の底へ下りて行く。
足元に転がっている琥珀の玉を踏んで!
旅の記念にブローチをGetしたが
本物か、ガラス玉か未だに解らない。

愛想のない北京の百貨店でも翡翠の玉を
お土産にと手に入れたが、指輪に加工した
日本の宝石屋の職人に言わせると
大したものではないと笑う。

やはりなれないことはやるべきではない。
寒山寺の拓本150円のほうがいい。

  ハルピン

ホテルの窓から眺めると中国とも思えない
変な塔が見える。ここから今日までの
不思議なアリスの旅が始まる。

撫順は久しぶりの雨となった。
樹海の中で育った性は悲しい。木立の中で
達人たちはようやく心静になるのであった。

昨夜の北京の雑踏は夢かまぼろしか?