安田優子 追及質問1

 最初に県道の事ですが、私は県土整備部長から答弁いただいたのは大変残念に思います。片山知事が霞ヶ関のたてわり行政というものを事あるごとに批判をなさいます。私もその事については全く異議はありません。この県道の問題は、県土整備部道路課が管轄しており、従って県土整備部長が説明をされたのは充分理解できます。この渡・余子線以外にも整備しないといけない県道が他にもあることも推察できる。けれども、翻りまして片山知事のおっしゃるそのたてわり行政を廃して、どのような片山方式を展開するのかといった時、おっしゃる現場主義というのは、1つの新しい片山知事の手法として、たてわり行政を超えるものとして、私は大変評価しています。国のたてわりが鳥取県知事においては、子供たちの教育のことも、福祉のことも、文化のことも、あるいは防衛のことも、非難マニュアルの作成とかそういう面でまさに横一線に並んでいくであろう、という受け止め方をされているが故の、鳥取空港への対応もあるのではないかというふうに私なりに拝察して、聞かせていただきました。そのような手法においてこの問題を見た時には、自立県政を求めていかれる片山県政にあって、財政基盤の確立、経済の振興ということは、欠かせない重要な課題ではなかろうか、その面において、竹内団地これは企業局会計ですが、すでに今までいくら投資しているのか、252億円、そして売却収益は113億円です。その他に企業局会計として、補助金が別に出ております。更に一般会計から商工労働部の補助金として17億円、およそ18億円も投与されています。そのような観点で、竹内団地あるいは江島大橋との関連性で、企業誘致、企業立地等からぜひとも知事にこの県道に目をかけていただきたかった。たてわり行政を廃止するのは、やはり政治判断しかないのかなあ、と思いながらご答弁を承っておりました。再度知事からお願いします。


  
片山知事 答弁

 県道の個別の箇所の整備について、私なりの判断で県土整備部長が答弁するのがふさわしいと思い、答弁してもらいましたが、決してこれは、たてわりを委任するとか、現場主義からはなれているというものではありません。この種の問題は一番詳しい人が説明責任を果たすのが一番良いんだろうと思います。もちろん私も部会職員から話を聞いて、資料をもらって、それをよくわからないまま読んでしまうということも、やろうと思えばできます。しかし、それではちゃんとした議論にならないだろうと思います。私はむしろ、今のような論点は常任委員会でいろんな関係者とやっていただいた方が、有意義な議論になるのではないかという気がします。確かに竹内も空港もあり、色んな問題があるので県土整備部の範囲を超えるものもあるが、しかし、それは県道渡・余子停車場線だけの問題ではありません。例えば色んな道路が全て色んな分野の行政と関わってくるわけです。それで総合的に緩和して、県土整備部が責任を持って進めていくわけで、それを予算として出していくわけです。私もいろいろやっておりますが、全ての事を熟知して責任をもって受けこたえしていくのは無理です。組織でありますから、分業という事が大切です。全部一人でやれるなら職員はいらなくなってしまいます。ですからこれは、たてわりではなく分業です。でもその分業がうまく機能しないとか、たてわりの弊害でうまく進まないということになったら、当然ひきとりますが、基本的にこの種の問題というのは各部に説明責任をはたしてもらうのがいいのではないかと思う。
 例えば道路でも、私が直接自分でやってる分野があります。高速道路問題等がそうです。それは、高速道路だから、という事ではなく、この問題は国をあげて大改革になっていて、うかうかしていると、すっぽかされてしまう事があるので、これは国に対して知事としてきちっと言わなければいけない。決して県土整備部長以下の職員にまかせていてもうまくいくものではない、と思うのでやってますが、この県道については、担当部門でやってもらう方が効果的な議論ができるのではないかと思います。


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