煮詰まっている。
めしを食っていても、風呂につかっていても、トイレに座っていてもちらつく。こんな時はいっそ寝てしまうと、明日になればひらめく事が多いのだが、それが出来ない性分のようだ。問題は妻壁の窓の「感じ」である。
なにもすばらしいデザインを求めている訳ではない。「普通の感じ」にならないから困っているのである。
施主様より間取りの変更依頼があり(○○様、そう貴方です)、それを満たすと窓が普通の感じに配置出来ない。「施主様の要望を満たしているからイイやないか」「でも、安藤忠雄やったら妥協せーへんやろな」「そやけどこれ以上どうしようもないやん」「お前、本当にそれでイイのか?」自問自答しながら落書きしまくる。
多かれ少なかれどのプロジェクトにもある場面。3時間は潰れたか。たかが窓。されど窓。しかしこの結果の
まだ出ていない3時間を大切にしたい。「これ、ちょっと他にはないイイ感じだね」というのは多分こういうところから生まれるのだろう。これを1分で済ましてしまうと、ビジネスなログ屋のお仲間入りが待っている。
|