ワールドカップに腰くだけ

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小さな混乱

…2002年6月7日

決戦直前、ススキノ騒然

W杯のアルゼンチン−イングランド戦前夜、こんな騒ぎがあった。
6日午後9時50分ごろのことだ。札幌市の繁華街・ススキノの飲食店から、
「壁に飾っていたサッカーのユニホームが盗まれた」
と通報があった。
フーリガン対策で緊張していた道警は、すぐに機動隊員を投入。瞬く間に200人前後の隊員が現場に到着した。

道警の大型車両5、6台が横付けされ、機動隊員らが次々に降り立ち、ビルを取り囲む騒ぎに酔客らも大勢集まり、押し問答をする一幕も。

結局この騒ぎで、道警はいずれも自称英国人の塗装工(41)と建設作業員(38)を、盗みの疑いで緊急逮捕して幕。

ススキノでは7日未明まで、あちこちで外国人サポーターが肩を組んで歌ったり、踊ったりの騒ぎ。
ささいなことから日本人男性の顔を殴って軽いけがをさせたとして英国人男性(28)が傷害容疑で逮捕されたが、大きな混乱はなかった。

ただ、日本人の若者が交差点の真ん中で煙をたいたり、徒党を組んで「ジャパニーズ・フーリガン」と叫び、外国人を追いかけ回したりする騒ぎが相次いだ。

「『ジャパニーズ・フーリガン』と叫び、外国人を追いかけ回したり」

これが「規則をきちんと守らせる点で日本を上回る国はない」と英国人に言わしめた国民の姿。
十分に「大きな混乱」だろうがっ!!

ジャパニーズ・フーリガン誕生の瞬間である。
我々は、歴史の証人だ。
そして彼らは、さらに走り続ける・・・・

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