本家を凌げ!
…2002年6月8日
札幌の“フーリガン”は日本人だった!
…英国人とラブホに消えた札幌ギャルも
因縁のイングランド対アルゼンチン戦で、フーリガンの暴動は必至とだれもが信じ、北海道警が7000人の厳戒体制で迎えた7日の札幌の夜、ススキノをはじめ市内で大騒動を引き起こしたのは、意外にも札幌市民だった!!
「なまら盛り上がってるぞ」
こう叫んだのは地元の暴走族やチンピラ、それに野次馬の若者たちだった。
午前0時、大通り公園は地元の若者とイングランドサポーターの比率が4対1にも達し、日本人が英国人を無理やり盛り上げる異常な風景となった。
「北海道の恥になるような迷惑な行為はやめて、早く帰りましょう」
道警機動隊の指揮車からマイクで説教が響き渡るが、それをものともせず、地元の若者はここぞとばかりに大はしゃぎ。勝利で興奮するイングランドサポーターもこれに乗じて肩を組み、大通り公園やススキノではコンビニ前など数カ所で数十人から100人の塊で騒いだ。
札幌在住の調理師(21)は「札幌でこんな祭りはじめてっす。ヨサコイなんて古臭くて…。本当はフーリガン見たさで出てきたんですけど楽しいです」とご満悦の様子。
イングランドサポーターのボブ(31)も「すれ違うたび大騒ぎしやがる。奴らはファッキンクレイジーだ。だけどオレらもクレイジーだから、ここの奴らと同等だな」などと、意気消沈したアルゼンチンサポーターは姿を消し、ハイテンションな英国人と日本人の若者だけが、イングランドの勝利を祝い、延々はしゃぎまくる。
午前3時をすぎると札幌の夜は白みはじめ、次第に両者は打ち解けあい、ルックスのいい英国人に近づく札幌ギャルの姿が目立つようになった。
なかには「アナタ、イロッポイデスネ」とガイドブックの日本語表をなぞって口説く英国人の姿まで。大通り公園のベンチでは、平然とベタベタする“イングランドサポーター+札幌ギャル”が何組も見かけられた。
さらに、夜明けも近い午前4時半、ススキノから離れた中島公園近くのラブホテルには、ギャルと英国人らしきカップルの姿が…。
因縁の対決に勝利し、見知らぬ東洋の異国の若者になぜか祝福されたイングランドサポーターにとって、「サッポロ」は忘れ得ぬ場所となったのではないだろうか。
ついに走り始めたジャパニーズ・フーリガンたち。
これもひとつの国際交流なのですか、ボブ(31)?
しかし、ちょっと見てみたいな、ガイドブック。
「アナタ、イロッポイデスネ」か。使えるな、これ。
ほかにはなにが書いてあるのか?
「ワタシ、べっかむノトモダチデス」
だったら完璧だ。